そばにいてくれる幸せ(には面倒もあるしその先に悲しさもある)
久々にに生き物との暮らしを楽しんでる。とはいえ小さいザリガニだけど。
2cmくらいのミニミニなエビだった、ニューえびぞう君、昨夜さらに脱皮して、気が付けばこんなに大きくなった。
脱皮の周期は、エアレーション(要はブクブクと水中にバブリングさせるアレ)の量によってかなり変わることが飼っていて判った。エアレーション殆どしないとその周期がやたら伸びるけど、エアレーションを沢山すると周期が短くなる。つまりあまり大きく育てたくない場合はエアレーションしない方がいいのかも。
でもちょっと苦しそうに横になって水面に浮いてる姿がなんだかちょっとかわいそうになってしまう…。それに水も抜気しないと汚れて臭くなるからザリガニ的にはいいのかもしれないけど人の感情としてはやりたくなってしまうんだよね。
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ザリガニは動きがユーモラスで見ていて飽きない。それだけで楽しいし、飼ってない人には理解しがたいだろうけど、多分思ってるよりもずっとカワイイ(^^)
帰宅して水槽に近寄ると。水中でも何かが近づいてくることがわかるんだろうな、両ハサミを持ち上げて威嚇のポーズをとる。でもそれが、両手を上げて「やぁ、お帰りY(^^)Y」って挨拶してるように見えるから不思議。
そして、自分が夕飯の支度をしながら、…これならオマエ食えるだろ?、と考えてちょっとした食材のカケラを差し出すと、真剣なまなざし(に見えるだけかも?)で、それをハサミで掴んで、ムシャムシャと喜んで(るように見えるだけかも?)、それをもくもくと食いだす。
そして食い終われば、足元の砂利を両ハサミで掴んで動かす水槽内リフォームの始まり。一心不乱に(見えるだけかも?)砂利を運んで、高低差3cmくらいの自分にお気に入りの地形を作るさまはまるで砂場遊びしてる子供のようだ。たまの水替えでそれらはフルリセットされてしまうんだけど、それでも文句を言わずに(と見えてるだけかも?)、また違う地形を作り始める。
それらを見てて思う、その存在がどんなであっても(それが人間や犬や猫や小鳥や小魚や昆虫であっても)自分に反応してくれる命ある者がいて、一緒にご飯を食って、無邪気に遊ぶ姿を眺めるのは、ホントに楽しいし癒しになるなと思う。いなかった時よりも余計に手間や面倒はかかるけど、そういうネガティブ面は得られるポジティブ面で帳消しされ、さらに多大なおつりがくる。人によって定義や感じ方は異なるだろうけど、それはきっと「幸せ」と言う感情にも繋がるんだろうな、と。そしてこれを失う時は、想像している以上に悲しい思いをするんだろうな、と。
たかがエビ相手に何言ってるんだよ、と言われるかもしれないけど(苦笑)、それでも純粋にそう思う(^^)。
何せ、いままでも目いっぱいそういう経験をしてきたからね。
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そいういえば最近や恋愛や結婚を必要ないというワカモノが増えてるらしい。クルマの免許も取らないワカモノも増えたらしい(共に実感する)
でも、色々なことにチャレンジして、実際にやってみたら、やる前にデメリットばかり見えてるかもしれないそれも、実は幸せや、楽しさの方が上回っている、なんてことはよくあることだ。100%のメリットやデメリットしかないことなんてこの世にはない。そして人によってそれは全然違う。他人にとってのデメリットがメリットになったり、感じ方の違いで圧倒的に幸せだったり、不幸を感じたりもする。
だから臆せずに、何でもまずやってみればいいと思う。良ければ儲けもの、ダメならそこで撤退すればいい、人生経験としてそのダメはきっと役に立つ。一度結婚して、挫折して、結局再婚することもなく、そういう人生を選んで、多分このまま死ぬ自分もそれをやってみた一人だけど、貴重な人生経験を積めたと思う。そして無謀だったとはいえ挑戦したことに後悔はしてない、反省は嫌と言うほど目いっぱいしたけどね。
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幸せな生活の後には、必ず別れが来る。幸せの積分値を積み上げれば積み上げるほど、その別れの悲しみは強く痛くなる。それを先の例でいう「デメリット」として避ける気持ちもわかる。でもそれ以上に、共に生きて感じた幸せは大きくて、代えがたい貴重なモノであるはず。
言い方を変えれば、必ず別れがあるからこそ、その有限の幸せは輝きを増すのだ。逆にいえば、人が幸せを得るとは、それの大きさや深さに比例した失う覚悟とそれを経験する事がセットになる、と言う事でもある。
たかが指先くらいの小エビ一匹ではあるが、自分もその覚悟をもって、今の些細なる幸せをしばらく感じさせてもらおうと思う(^^)
だけどこんなにかわいく思えてしまうと、いざという時に自ら命を奪って食ってその襷を受ける、という当初の決心が揺らぎそうなんだよなぁ(T。T)
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コメント
爬虫類系のペットが一時期はやりましたねえ。
今でも廃れずに人気なのかもしれませんが。
イグアナは(種類にもよるのでしょうが)、食べ物は野菜や果物でよくて、意外と寒さも大丈夫(あくまでイメージよりはですが)。
夜行性で、夜帰ってきたときに相手してくれるし鳴き声問題もない。
意外と単身女性に人気だとか。
どんな相棒も、最後まで一緒の覚悟が必要ですから、私にはハードル高いな。
投稿: 剣片喰(けんかたばみ) | 2022.09.26 20:13
inoさんお疲れ様です。
ほんとに、共に生きる小さき者たち無くして、人生は成り立ちません。
先日コロナを発症したのは、16歳サビミケの娘猫のお葬式の日でした。
結構急に亡くなって、その事実を受け止めきれないまま療養に突入でした。
その後少し回復した療養8日目に、家の掃き出し窓を開けて換気していたら
亡くなった娘猫とよく似た柄の子猫が、突然家の中に飛び込んできました。
娘猫が帰ってきたようで、ついついそのままうちの子にしてしまいました。
早死に家系なので、もう寿命が来るんじゃないかと思っていましたが、
何が何でもあと15年は生きねばと人生設計が変わってしまいました。
ご縁のあった小さな娘猫をどうにかして育てていきたいと思います。
自分のうちの子は本当に可愛いものです。
inoさんもニューえびぞう君と楽しい時間をお過ごしくださいね(*^^*)
投稿: 前向きピンク | 2022.09.26 23:53
9月末~10月初は半期末半期初なのですみませんドタバタ続いてました。
剣片喰さん:
いつもコメントありがとうございます(^^)
ペットブームになると生息地で暮らす生き物が人間の金もうけのネタとして攫われて異国に連れてこられる、これ黒人奴隷と同じロジックなんですよね(T_T)
そして飽きられて野に放たれて死ぬかそこで特定外来生物として駆除対象に。
なんと罪深いことか…生き物には何の罪もないのに_| ̄|○
命は終わるからこそ尊いので、自分も別れを覚悟しての飼育です。いくらそのへんで採ってきたとはいえ、小さい命の彼らからすると先のペットブームで連れてこられる外来生物と同じことをされてるわけで、そこに自分も言い訳する余地はありません。日本固有種であれば野に戻せますが、アメリカザリガニは今は戻せませんので採った責任として彼の(彼女の?)行く末を最後まで見守りたいと思います(^^)
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前向きピンクさん:
共に生きた命が消えるのはすさまじいストレスですよね、わかります…。
でもそれを経験した後の新たな出会い、なにか偶然という枠を超えた運命を感じますね。決して同じ命ではないのですが、きっと前の子が前向きピンクさんのために
襷を次の子に託してくれたんじゃないかなと思います、共に生きるために。
今までもあったようにこれからも大変なこと、つらいこと、人生が終わるまでいろいろなことが起きると思いますが、それを乗り越えるための力を小さな命たちが与えてくれている気がします。先日は栗拾いして栗ご飯を頂きました。もう少ししたら庭先に茂ってるサツマイモの収穫です。共に暮らす命、ありがたく頂く命、それらに生かされている自分の命です。いつか必ず終わりますが、その時まで大切にしましょうねp(^^)q
投稿: ino | 2022.10.09 08:33