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2022.12.31

私的バイクカバー運用法

最近バイクネタ上げてなかったので年内にちょっとだけ。

自分はどこにでも普通にいる、バイクを趣味とするありふれた普通のサラリーマンだ。なのでバイクを収納する屋内ガレージなどは夢のまた夢、仕方なく軒下にバイクを置いて、それにカバーをかけて愛車たちは雨露をしのいでいる。

バイクカバーは安いものは1000円とか2000円で買えるものもあるけど、そういうのはあっという間に劣化して裂けて、正直な話まったく使い物にならない。なので自分はそこそこ品質のいいモノを使っている。安物買いのナントヤラ、にならないため信頼と実績のあるものを選んで使っている。具体的にはヤマハの純正バイクカバー。定価は高いけどセールで半額近くで買えるので常にウォッチして安い時にまとめて買っている。この冬も安くなったタイミングでちょっとだけ買った。

Bikecover01

バイクのサイズや形状に応じて最適サイズがあるので買う時には間違えない様に注意しないと悲しい思いをすることになるので要注意。絶対に大は小を兼ねないので、必ずジャストフィットするものを選んで使う事をオススメする。

Bikecover02

これらバイクカバーはそこそこのお値段ではあるけど、純然たる消耗品だ。風でばたばたすれば飛んで行って紛失することもあるが(汗)、それだけで一発で5~7千円くらいの損失なので、絶対そうならないようにしっかり固縛してる。今回はそれはさておいて、日常使用での劣化の話しをすると、最大の劣化要因は太陽光に含まれる紫外線照射による生地と縫製糸の劣化による生地の破れと解れだ。カバーは大体それで死ぬ。

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ビリっと裂けたような破れや縫製劣化による解れはは耐候性のガムテープを裏表から張って応急処置すればしばらく使い続けられるけど、太陽光を露天でガンガン浴び続けるとバイクカバーの生地はだんだん薄くなって行ってボロボロになるのでそうなったらもう寿命。ヤマハのバイクカバーだと安いEタイプは2年くらい、高いFタイプで3年チョイは持つ。でも必ず買換えが必要になる。

Bikecover04
脱色して薄くなって生地が透けるようになってこんな感じでボロボロになってゆくし

Bikecover05
縫い目があるのでその縫い糸が劣化して切れて解れてパックリ穴があいてしまう。

こう言った劣化を避けるにはどうしたりいか?、屋根付きの所に置ければいいが、どこにでもいる庶民にとってそれは高すぎる関門だ。ではどうするか?、バイクカバーを長持ちさせるにはどんな形であれ太陽光の照射を受けなければいいのだ。そうやってバイクカバーの寿命が延命出来るということはそれで守っているバイク自体の保全も長期間担保出来るということになる。いいことづくめだ。

なので自分は長年以下のような運用をしてる。

 ・原則としてバイクカバーはどんなバイクでも二重にかける
 ・内側は新品または程度がいいものを使ってそれで車体に対する耐水性耐風性を担保する
 ・その外側に、それまで内側に使っていたもの(劣化が進行したもので可)をかける。
  (ガムテ補修をしまくって耐水性が劣化していてもok、耐水性は内側が受け持つので)
 ・その外側のカバーは、車体を守るのではなく内側の新しいカバーを太陽光の照射から守る役割を担う。
 ・ある程度裂けたり解れていても、太陽光遮蔽に使えるうちは使い続けられる。
 ・もうこれ以上使えない、となったら新品カバーを買って内側に使いそれまでの内側をアウターにする
  (実はウチではそうなったカバーでもある役割を担わせてるけどそれは今回は割愛する)

これを繰り返す。キモは二重のバイクカバーの外側を状態のいい内側を守るための捨てカバーとして使うこと。これで内側のカバーの寿命は飛躍的に延びるのだ。

B-ikecover06
これがいい状態のカバー、これが内側になる。

Bikecover07
その上にもう一枚の中古カバーをかける。

Bikecover08
こんな感じでつぎはぎだらけでもOK。これは内側のカバーに太陽光照射をさせず守る役割だけすればいい、これ自体は太陽光を浴びてさらにどんどん劣化が進んでゆくが、それでいい、それだけ内側のカバーが守られる。

なお、カバーは新品を卸すたびにその日付を記載しておいて、どのくらい使ったのかどのくらい持ったのかのデータ取りをするのは言うまでもない(^^)

Bikecover03

そして同じバイクで使い続けずに、同じサイズのカバーを複数のバイクでローテーションをかける。こうする事で紫外線劣化が局所的に進まないように出来るのだ。これでアウターのカバーの劣化も遅らせられる、そなるとインナーの寿命も延びて、中のバイクもいい状態で保管出来て、買換え周期が伸びてコストダウン出来る。いいことの連鎖が作れるのだ。

なおバイクカバーは太陽光照射による劣化だけでなく、バイクの形状によって物理的な作用で裂けたり弱くなることもある。そういうことを避けるために尖がった所でバイクカバーの荷重をうけないように、こんな工夫もしてる。

Bikecover09
ウィンドスクリーンの上は鋭角でカバーに当たるのでホースを切って裂いたものを乗せて丸く受けるようにしたり

Bikecover10
尖った構造がある場合そこに丸いプラスチック容器をかぶせて力を分散してカバーが劣化しないようにする。廃材利用で劇的に長持ちするのでバイクカバー保管してる人にはオススメ(^^)b

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以下蛇足:

バイク1台にカバーを二重にかけるということはバイクカバーがバイクの台数×2枚必要になるという事になる。上記のような運用をしていれば全てを一度に全部買い替えることはないのだけれど、仮にワイズギアのバイクカバーの購入価格の平均が6000円くらいとすると、ウチにはいまカバー掛けて外置きしてるバイクが20台あるので、

 20台×2枚×6000円 = 240000円!!!!

なんとまぁ、バイクカバーだけで中古のバイク一台買えるくらいの費用を使っているのよね。普通のサラリーマンにしてごく普通のバイク乗りには重たい負担…ねぇねぇ、ワイズギアさん、今まで使ってきて買い替えてきたのを合わせると今までに多分100枚以上買ってるヘビーユーザーで、これからも間違いなく買い続けるので、ちょっとだけでいいので何とか優遇してもらえませんかね(._.)?<ばき
 

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乗り物道楽」カテゴリの記事

コメント

 あけましておめでとうございます。
 思考論理の細部がとても納得できますので、いつも頷きながら拝読いたしております。

 バイクカバーのヘビーユーザーとのこと、可処分所得内なのでしょうと思いました。
しかし、我が家は可処分所得が極少なため、廃材をもらって利用しております。
 自宅新築時(20年前)フィンランド木材の輸入品を梱包してきた、PVCと思われる
巨大なシート(4x12mくらい)を、今でも再利用しております。
 バイクカバーは、少しのミシンがけで自作、畑のマルチシートは朽ちることを知らず
永遠に使えそうです。

 また、日除けシート製作店でトラックシートの廃品(更新された古いもの)をもらい
利用しております。

 カバーの購入費用を使えば、恒久的な雨風を遮断できる小屋など、余裕で出来るのでは?

 余談ですが、40年で寿命どころか、80年以上前のサイドバルブエンジンバイクも
個人で整備してメインバイクとして使えるようですから、自分の2ストもこれからです。


 

投稿: DT125R | 2023.01.01 10:44

DT125Rさん:

コメント頂きありがとうございます(^^)

カバーを自作されるんですね、スバラシイ!、自分はこういう既製品のカバーの縫製糸切れを手縫いで直したことあるんですがそりゃもう大変で…。バイクカバーのコストは自動車税や自賠責、任意保険やタイヤやオイルといった、バイクのランニングコストに家計管理上入れているので、燃料を補給するようにカバーを買ってます。いいカバーでないと車体が劣化しますのでそれを避けるためのコストと割り切ってます(^^)

小屋とかガレージはコストコなどのセルフビルド小屋などを使えば安く出来るところまで計算していますが、残念ながら普通の住宅地の一角であるウチの敷地にそれらを建てられる空間がないんですよね。面積の数字だけでいうと20台が収まる小屋が建つのかもなんですが(事実敷地内に置けているので)、でもそれは家屋の周囲の細長い場所であるから置けるのであって、まとまったサイズの空地が敷地にあるわけではないので結局無理なんです(T_T)

原発は40年なんて短い間では劣化しませんが(その間一度も止めずに中性子を食らわせ続けた炉内構造物なら脆化するところもあるかもですが)、なのに反原発論者は建ててからそれがどういう状況であろうが40年たてば自動的に寿命と言ってるのでそれを皮肉ってますスミマセン(^^;)

投稿: ino | 2023.01.01 22:03

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