節約は砂の一粒の積み重ね
自分がかれこれ20年、いや離婚に至る前の結婚する前からスタートだから相当に長い間、自身を追い込むような節約生活を自己流で試行錯誤切磋琢磨しながらやってきた。実際にこのBlogでもかなり初期の頃からそういった話をUPしてるので、ウソは言ってないつもり。
ただ、個人がツラツラと書き溜めるここは、あくまで個人の独り言のタンツボみたいなものなので、それが世に伝わることは殆ど無いと思う。そもそも誰かにマネして欲しくてやってるわけじゃないので、実は意図的にコアな内容を記載してないこともあったりする。だから『ここの記載をそのままやるとこうならないじゃないか!』、と怒る人もいるかもしれない。
まぁ一円ももらってないから自分は講師じゃない、ここに100%の正解が書かれてるわけでもない。ただ大きなヒントは沢山記載してあるから、これをベースにして、実際にやってみて、上手く行かない理由の欠けてるジグゾーパズルのピースを自身で見つけて(または新たに作り出して)完成させて欲しいと思う。その方が絶対楽しいからねp(^^)q
そういう偏屈な記載をしてるせいか、最近youtubeの動画で節約系をみると、ああ自分がやってたようなことがこんな風に解説されて載ってるなぁ、と思うことがよくある。自分が節約生活を始めたころは偏屈者呼ばわりされたもんだけど、今の時代にはそういうのも意外と受け入れられるのかなぁ、なんてちょっと思ったりもする。まぁ自分のやってきた事も自身の100%オリジナルじゃなくて、カリスマ貧乏と称されたAZMA氏ら先人たちの残した情報をベースに自己流アレンジを繰り返したりしたから、いわゆる歴史は繰り返す、というヤツなのかな?、なんて思ったりもする。…おっと独り言が長かった、本題に行こう。
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何でこんな話をしたかというと、最近リアルで関わりのある20代後半から30代前半くらいのワカモノが、やたら節約志向バリバリで、まるでかつての自分を見てるかのように思うことがあるからだ。
…いや、ワカモノよ、もう少し人生を楽しみなよ、そんなことを、そんなころからやってると、こんな自分みたいになっちゃうぞ(^^;)?、と突っ込んだりもしたが、まぁそれに関する話は次回以降にもう少し別枠でまとめるので省略。
そんな彼らに、inoさんはどういう節約してるんですか?、とたまに聞かれる。まさかリアル関係者にこのBlogを見せて、こんなことやってきたよ、とはさすがに言えない(汗)、なのでバレない程度に小出しに少しずつ話をする。でも、彼らにはあまりピンとこないようだ。もっとズバリの答えを言ってよ、みたいな反応が返ってくる。ネットで検索すればそのものズバリの回答が無料で得られると信じて生きてきた世代だから、まだるっこしい事を抜いて100%満額回答の、最高の節約が成せるやり方を教えてよ、と言う感じ。…それじゃ成長出来ないし、過程を楽しまないと長続きしないよ、と言ってもやはり納得しない。まぁ納得して欲しいわけじゃないから、ここで話は終わる。
でも!、…と食い下がってきたので、じゃあ一つ紹介してやるよ、これなんだけど、これ見てどう思う?、と聞いてみた。
これはフロ場の風景。亀の子タワシの上に石鹸が乗ってる。それだけ。これを見せても彼らは全然ピンとこないようだ。うーん残念、自分としてはこれはシンプルで美しい完成した節約生活術なんだけどな。
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まず、自分は風呂でこの石鹸しか使わない。セルフ丸刈りの薄くなった頭にシャンプー等々は無用。だから安い特売の大きい石鹸があれば全身OK。そして石鹸を収める専用容器や吸盤でくっつく置台とかを百均で買って使わない。その分だけ節約できる。また石鹸は使ったあと水分を乾かさないと長持ちしない。こうやってタワシの上に置くことで石鹸は点で支えられる形になって水切り出来て乾燥も早く出来る。そしてその過程でタワシには湿った石鹸水が流れて乾くので、数回使うとワタシ自体が泡立て可能なくらい石鹸を含む状態になる、それを使ってフロから出る前に浴室の床とか壁とか排水溝回りとか洗面器とかイスとかを入浴のついでにササっと洗う、そうやることで浴室を常時清潔に保つ事が出来る。…このくらい、これには効能があるんだよ。
それがいくらの節約になるんですか?、って?、いやたいして節約にはならないよ、大きい安い石鹸を買って長持ちさせて他の風呂場商品を買わないこと、くらいじゃないかな?。え?、それじゃ節約にならないって?、はっはっは、節約生活ってのは、そうやって一円を叩き出す行為を積み重ねて出来てるんだよ。こういう小さい節約と工夫を1000回積み上げれば2千円くらいは浮くでしょ?、そういう事を日々の生活で見つけて、やる価値があるかを見極めて(世の節約にはやらない方が得するものも多々あるので要注意)、やると決めたらひたすら愚直にやり続けるんだよ。
それがいわゆる「節約生活」、なんだよ。大きな無駄を削るのはそこに至るまでの事前準備みたいなもので、それは単に浪費を止めているだけ。節約はそうやって絞った支出からさらにどれだけ搾り取って行けるかが勝負のキモなんだよね。
こうやったら1000円得した、とかこうする事で食費も浮いた、とかの浪費カットは、悪いけど自分はもうやり尽くしちゃってる。だから落穂拾いのように、小さい物を見逃さず回収し、それが逆に無駄にならないよう生活の効率を同時に上げる方法を組み合わせてるんだよ。そこまでやりたくなければ(頭を使いたくなければ)、世の誰もがやっている、例えばこういうの、
災害対応で常にいくつか持ってるご飯パックをローリングストックで少しずつ消費した時に出た耐熱性のプラ容器に、普通に炊いた白飯をリフィルして、粗熱取りしたこれを冷凍しておいて、解凍するときはこれをそのまま電子レンジで温めると時間と電気代の節約になるから、こういう簡単なところから始めるといいと思う。ご飯は安いオーストラリア米を買ってもいいけど、オススメはふるさと納税でほぼ無料でお米貰えるから、それを食うと食費も浮いてオススメだよ。…と紹介してみたけど、今のワカモノせめてこのくらいなら…簡単だもの、やれるよね(^^;)?
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さて、節約生活者にとって、バッドニュースが最近流れてるので知ってる人も多いと思うけど、6月からまた電気代が値上がる。
これは抵抗しても無駄なので、節約生活者は単価が上がるものは総量を押さえて総額でどこまで落とせるか勝負するしかない。実はこの新型コロナの騒動の最中の2年間、自分なりにどれだけ消費電力を抑え込めるか試行錯誤してきた。これもある程度消費電力の大きい物を対象とした節電はほぼすべてやっていて、今では小さいLEDをこまめに消す、くらいの数Wレベルの小さい節約の積み重ねを行うまでになってる。
その結果は大体こんな感じ。単位電力当たりの単価が大きく変わってるので過去と変わらない消費したkWhでのグラフ。なお我が家は悲しいかなオール電化なのでオッサン独り暮らしで何でこんなに電気食ってるんだ?、というのは無しでお願い。
縦棒グラフは過去一年間の実績だけど、見て欲しいのは一年前の赤線グラフとの比較。この通り、ほぼ一年間通して、一年前よりも消費電力を落とす事に成功。一年前も試行錯誤して、そのさらに1年前を下回らせてるので、2年連続で消費電力削減を達成してる。そしてこれからが、また過去の自分との勝負だ。この1年のデータを全域で下回らせる事が出来たら自分の勝ち。…結構大変なのよね、色々節約してきた過去の自分の生活を毎回超えてゆかねばならない、というのはね。
でもこれって緻密で知的な高度なゲームみたいなもの。過去の自分に負けないために、これからの自分は何をすればいいのかを必死に考えて実行し、PDCAサイクルをブンブンと回してゆくのだ。
まぁ粗方の戦略は年始には決まってたので、今はそのPDCAの真っ最中で実行中。そしてこれから来る夏に向けての必殺技もすでにスタンバイ。…そう、以前住んでたボロ屋でやってた、アレをこの夏に復活させるのだ。これは(電力節約に)ヤバいくらいに効くぜぇ!、フフフフ。
自分が過去に積み重ねて習得した叡智を使って、活かして、これからも続く電気代高騰、物価高騰、そして社会負担費の増額と増税に立ち向かってゆく。無論通常の支出もさらに抑え込むよ?、今は「北風と太陽」の童話における「北風ターン」だから守りを固めに固めて生きてゆくよ。
こういう生き様はきっと普通の人には理解してもらえない。でもそれでいいのよ、苦労も楽しみも、全部が全部、自分一人だけの生き方で生きる楽しみ、だからね(^^)b
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コメント
一番の節約は「買わない(使わない)」だと思うのですが、それだけだと続かないと思います。
あと・・件の若者は、節約した分はどう活用するんだろうって思ったり。
例えば一日一円節約したとして、10年やっても3650円(閏年は計算から除外)…
一円の節約を十件積み上げても一年だと3650円・・
それ自体を楽しんでできないと絶対続かないなあ。
投稿: 剣片喰(けんかたばみ) | 2023.05.17 23:13
剣片喰さん:
いつもコメントありがとうございます(^^)
目的がある節約生活、家計管理ならいいのですが、ワカモノ世代は「老後が不安で」とかを未婚の20代が言うんですよね(-_-;)
ぶっちゃけですが家計管理で黒字幅を増やすためには
「支出を減らす」
「収入を増やす」
「その二つを同時にやる」
のたった3つしか方法がありません。その中で支出を減らす作戦は、必ずこれ以上減らせないという限界があるので、やり込めばやり込むほど僅かな少額しか浮かせられなくなります。
正直それだけ自身を追い込むくらいなら、収入を増やす方に労力をかける方が圧倒的に黒字幅が増えます。なので本気で蓄財したいのなら、やるべきは節約ではなくて収入UPです。でもなぜか節約から入る人の方が多い…いつも不思議に思ってます(冷汗)
投稿: ino | 2023.05.25 21:27