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2023年7月

2023.07.24

父の死

先週末、父親が亡くなった。

もうかなりの高齢だったし、現代医学では治らない(悪化を遅らせる事だけしかできない)難病にかかっていたので、もう数年前から覚悟はできていた。なので、友人や知人を交通事故や自死で亡くした時のような激烈な悲しみは今は感じない。とはいえ人生を長く一緒に過ごしていた肉親であり親だから、きっとこれからそれなりの喪失感がやってくるのだと思う。

父は、ありていに言えばよく出来た人だったと思う。両手放しにベタ褒め出来るかというと諸事情で100点ではなかったと思うけどそれでも95点くらいは付けてもいいくらいの人間味もある立派な人だった。完全無比ではなくたまに失敗はするけど最終的にはそれを糧としてリカバーして行くタイプ。理系の技術者で、仕事人としても尊敬に値する人だった。

自分はその人の子供として、同じように立派に育ったのか?、と言うとそこは盛大な疑問符は付く。何せ自分はココにツラツラと泣き言を書いてるような、『こういう人間』だからね。あ、読んだことのない人は適当にかいつまみながら過去ネタを呼んでみてください(自虐)

仕事人としての自分は、父が行けた所にはたどり着けなかったけど、それでもある程度の所まではこれた。多分それは今は亡き父も生前はきっと認めてくれていたと思う。

家庭人としては妻と子供5人を一人で支えて育て上げてるから、これは正直マネが出来ない偉業だ。まぁ自分はバツイチで子無しだから同じ土俵にすら立てないのだけど、それでも普通の技術系サラリーマンがいわゆる一流企業の中で、普通ではたどり着けない程度の地位に努力の末に登って、最終的にはある程度の給料を得て、妻と5人の子供を養ってた。これは仮に自分が離婚せず子供を成すことが出来たとしても、同じ事は出来なかったと思う。とはいえ一時期は他人に正直に言うとドン引きされかねないくらいの貧乏生活も過ごしたんだけど、今ではそれも良い笑い話だ。

同い年の母とは中学入学の同級生だったころからの付き合いで、高校大学と交際を重ねて、就職する前の大学院生のうちに学生結婚、就職後に自分を含む5人の子供を成して、まさに死が互いを別つ時まで添い遂げてる。これも僅か17カ月で結婚生活を終えた自分とは勝負にならないくらいのツワモノだ。ある意味、究極理想の夫婦像なのかなと思う。そういえば自分が子供の頃は両親が喧嘩しているところを一度も見たことがない。とはいえ実は子供には見せないようにお互い配慮しながらも、ちゃんと大なり小なりの喧嘩はしていた、と後になって聞いた。そういう所も脱帽だな、と思う。

そういう両親が過去から受け継いで、そして自分らの子世代に繋いだDNA、こういう自分の手に託された分を自身は未来に襷渡しすることは出来なかった。そういう点では親不孝極まれると思う。でも他の兄弟は子を成して次の世代を生み育てて、両親がこの世で出会って生きて未来に託した命と言う襷はきっとこれからも繋がって行く。自分はその先を見届けながらいつか一人で死ぬ。

父は、もう命の炎が消えかかってるから会わせたい人が居たら早く連絡を、という主治医のカウントダウンスタートの連絡を受けて慌てて集った多くの身内親戚縁者(この中に自分も入る)と、死ぬ数時間前まで普通に会話し、別れ際に相手の手を力強く握りかえす握手をして別れ、すべての面会者が個室の病室(最期の別れが出来るように病院側が配慮をしてくれた)を出てから、ほんの数分で容態が急変、その後2~3時間後にあっけなく亡くなった。

かなりの高齢でありながら記憶力もありボケもせず、足腰も歳相当に弱ってはいたけど身内が辞めろ免許返納しろというのも聞かず、亡くなる2週間前まで一人で車を運転して、持病とは異なる手術を要する病変で倒れて救急車で運ばれ入院してから外科手術を受け、それは成功したけど、老人性誤嚥性肺炎を発症して死にかけて、そこから復活し、最期は長年闘ってきた難病の急激な悪化が生じてそれが死因となった。

その1週間ほどを病室で過ごしただけで、難病対応の通院や服薬、家庭用の酸素供給機などの対応も自分で行い、身内に負担を課す介護などは一度も発生せず、入院後は集中治療室で数回死の淵を覗いては戻ってきて、死が迫る直前まで矍鑠とした態度で来客を迎えて会話して過ごし、そしてそれを終えた後に長年連れ添った母にだけは苦しんでる姿と弱い所を見せながら、本人には覚悟が出来ていたのだろう、苦しみの中で過大な延命処置を拒み、母に見送られて逝った。

…果たして自分にこんな死に方が出来るだろうか?、そう考えると、父にはやっぱり敵わないな、と思う。

父さん、あなたの子供として生まれてきて、共に暮らしながら育ててもらい、生きること、遊ぶこと、学ぶこと、働くこと、家庭…はゴメン自分には出来なかったけど、最期に死に方までも模範を示してくれてありがとう、ただただ感謝します。
 

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2023.07.06

白いシャツ<黒いシャツ

…あ、本題に入る前にえびぞ~君ネタを。

Ebi20230626

凄く久々に、去る6/26に無事脱皮を果たしました。すくすくと大きく育つえびぞ~君は相変わらずユーモラスで癒されてます(^^)
最近は暑くなってきて、通勤路でクワガタに遭遇したりもしてますが、小さな生き物たちは本当にかわいくて楽しい~~~~♪

Nokogiri202307

虫が苦手な人もいるかもなので画像は少し小さめでupしてます(冷汗)

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さて、本題。

このところ、だいぶ暑くなってきた。昨日は終日在宅勤務をしていたけど、室温が33℃まで上がって、扇風機無しでは落ち着いて仕事なんてとても出来ないくらいだった。

…エアコン?、いやいや、こんなに電気代が高いご時世にこんな程度じゃ使ってられないよ、38℃くらいになったら考えるカモだけど、今はひたすら省エネ&節約して支出を抑えるターンだから、まだまだ扇風機だけで頑張るよ。ここで日和ったら、来月の電気代が恐ろしいことになっちゃう。せっかく電気代高騰に伴ってやってる節電生活をブチ壊すことになっちゃうからね。実際に7月頭まではこの通り前年度比でしっかり押さえ込めてるのだ、もったいない。

Denkidai202307

で、暑さに耐えて扇風機を浴びる、その時に人が涼しさを感じるのは人体が発汗していて、皮膚の表面でその汗が気化することで気化熱を人体から奪ってくれているからだ。なのでほぼ真夏モードに入ってきた最近は冷蔵庫で冷やした水道水をゴクゴク飲んで体内から冷やす&水分供給して、発汗し、汗を扇風機で揮発させて気化熱で体表面からも冷やすことで生きている。水道水に関しては思う所があるので近々にそのネタで一本あげる予定。

このサイクルを繰り返すと何が起こるのか?、それは自分の汗が濃縮凝縮乾燥して着てる服がやたら汗臭くなる、ということ。こればっかりは避けようがない。

特に最近思うのは、自分自身がそうなってしまったから、なんだけど、中年のオッサンの汗臭い体臭は当の本人がウンザリするくらいクサイということ。なので、極力そんな悪臭源にはならないよう、こまめにシャワー浴びて身体を石鹸とボディタオルでごしごし垢をそげ落とすように洗って、着てる肌着もこまめに買えて、自分自身がスメハラ加害者にならないよう、オッサンも日々努力をしてる。

それを誰かに判ってくれ、認めてくれ!、なんて女々しいことは言わないよ?。要は自分がどこかの誰かに同じそれをやられたくないから加害側にまわらないようにしてるだけなのでね。

…ということで、暑い日には出勤前にシャワー一発浴びて身体もガッツリ洗って、天日で乾かした洗濯済みのTシャツを下着としてその上にポロシャツなりを着て出勤する。出勤するその経路でオッサンは大汗かくので職場のロッカーではサラリーマンの制服たる社給作業服上下に着替える際に、汗まみれになったTシャツをまた洗濯済みの清潔なものに交換。そして終業、帰宅時にさらにTシャツを変えて帰路につく。…とまぁこんな感じで、毎日3回くらいシャツを変えてる。洗濯物は増えるけど社会人のマナーの一環だと思ってあまり気にしてない。

で、こういう生活をやってると、一つ気が付いたことがあるのだ。前置きが長くなったけど、やっとこれが今日の本題。

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自分は白いTシャツと黒いTシャツを10枚ずつくらい持って回している。主に夏は白いのを着て、冬は黒いのを着てる事が多い。何となく黒いのは真夏に来てるとアンダーウェアとして白いシャツより暑い気がするし、逆に冬は暖かいような気がするからだ。本当にただそれだけの理由。

ただ先程のような大汗かいてはシャツを交換するローテーションをすると、白だけで次の洗濯する日まで回しきれないこともあって黒も真夏に着ることがある。…で、同じように白いシャツと、黒いシャツを着ているとあることに気づいたのだ。

それは「黒シャツの方が白いシャツよりも早くに汗臭くなる」ということ。

同じように着てるはずなので、黒の時だけ必ず発汗量が多いとかじゃない。短い時間に着替える黒いシャツもある。そして同じ洗剤で同じ洗濯機で洗って同じように干してる。なのに着てて思うのは、黒いシャツの方が明らかに短時間で汗臭くなる。これ一体何が原因なんだろう?。

色が黒いだけで麺100%素材のシャツでも、乾きが早い混紡の素材でも、黒いシャツの方が汗臭くなる。Tシャツ1枚でウロウロしてるのなら直射日光なりを黒いシャツが熱線を吸収して熱くなるからより発汗するとか言えるかもだけど、職場でエアコンが効いてる屋内でアンダーウェアとして着てても結果は同じだ。

二つの違いは繊維を染めている染料くらい?、その染料が汗成分を余計に吸着する?、いやそんな仮説を立てても証明ができない。もはや理解不能。

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と、いう事でこの件は原因不明で理由も良く判らない。だけど経験則として明らかにそうなるし、再現性もある。なので何かしら理由はあると思うんだけど自分にはそれが判らなかった。試しに黒いシャツに汗臭くさせる細菌とかが付くのかと思って一度次亜塩素酸水溶液(ハイター希釈液)に黒いシャツを漬けて殺菌してみたけど黒い色が薄くなっただけで同じだった。あとはハイター原液とか、オキシ系に付け込んで黒シャツを白シャツに脱色してみるくらいしか検証する術が無いけど、さすがにそこまでしたいとは思わない(苦笑)

人の経験と知恵から生まれてた知恵袋的なノウハウは、根拠不明でもそれに再現性があるなら生活に取り入れてるべきだ。朝焼けだったりツバメが低く飛ぶと雨が降るとかそういう意のと同じ感じ。

なので自分はこの経験則から人前に出たり誰かと一緒に行動するとき、それが夏ならば必ず白いシャツを着る。そうすれば、黒いシャツを着るよりも明らかにスメハラ加害者になる可能性が低くなる。ライフハックとしてはもうそれだけで十分だ。でも、なんでそうなるんだろう、不思議だな。
 

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