庭先に潜む危機
真夏の暑い盛りが9月になっても継続していて、夏バテしたのか体力低下してグッタリ。
ここ数日やっと涼しくなった感があるので、日曜に真夏の間放置してた庭木の剪定を実施。そんなに広くない庭先に生えてる木々の伸び切った新芽を3時間ほど無心で剪定ハサミでガツガツ刈っていって、集めたそれらを次にゴミ袋に収まるように小枝をまとめたり指ほどの太さの枝を30cmほどにして、充填効率がよくなるように、薄いポリ袋が破けないように注意しながらまとめ上げた。麦わら帽子かぶってても真夏にこれをやったら絶対熱中症でぶっ倒れてたと思う。最終的にその日だけでいわゆる普通のゴミ袋(45L)で10袋ほど剪定屑が出た。ふぅ、疲れた(^^;)
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これは作業を終えた後の画像だけど、実はこの姿にするまでの作業でひと悶着あった。それは後半戦の落とした枝を処理して袋詰めしてた時のことだ。柊とかのチクチクする葉っぱは当然注意するけど、それ以外の枝は特にあまり注意せず素手で作業してた。長く伸びた枝を短く折ったり工具で切ったりしていたら、右手薬指の根本辺りに、いきなり激痛が走った。トゲが刺さったとか、切ったとかじゃなく、もっとギリギリとした違和感ある強い痛みだった。
え?、何っ!?!、と思って右手を見たら、薬指根本辺りに、約1cmほどの小さい毛虫が居た。その瞬間判った、ヤベェ、これイラガ系の幼虫だ!。イラガの毛虫には毒針が無数に生えてて、それに振れると激痛が走る。それを無防備&無意識だったのもあって、モロに素手でやらかした。ガーデニングする人ならチャドクガの次くらいに嫌ってる毛虫だと思う、知らぬ人はこのリンク先を見てみて欲しい。
自分ガヤラレたのもこの最初に出てくる色のヤツ。なお虫系にかなり強く、イモムシくらいなら普通に手に乗せてツンツン突いて愛でる自分でさえもかなり毒々しいと感じる毒毛虫が画面ドアップで出るのでそういうのが苦手な人はリンク踏まないよう注意してほしい。
その毒針は即効性で、かつ痛い。まぁチャドクガのように延々長期間悩まされることはないけど、それでも警戒すべき対象だった
慌てて右手を振り払って付いてた小さい毛虫を落とす。そして申し訳ないけど踏んづけて駆除。生き物大好きな自分ではあるが人体に悪影響を及ぼす生命体は悪いが外敵として駆除するのだ。
そして室内に戻り、洗面所でお湯を出しながらも揉み出し洗いを繰り返してから石鹸で刺された箇所を外から患部に向かって古い歯ブラシで洗い、水気をふき取ってから強めのステロイド軟膏を塗っておいた。そして着ていた作業服にも毒針が付いてることを想定してすぐに脱いで洗濯機に叩きこんで着替えた。痛みはそれなりにあるが悪化はしないことを確認して、ポリウレタンのぴっちりした保護手袋をして、さらにハーフゴム引きの作業手袋を装着して、かつさらにイラガの幼虫がいないか注意しながら作業を続行。
そしたら作業途中で同じ毛虫を3匹ほど葉の裏に居るのを見つけた。危ない危ない、もっとひどい目に合う所だった。どうにかしのげたよ。
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ウチの庭にはトカゲ、カナヘビ、ヤモリといった爬虫類からイモの葉を食うオンブバッタ、それを食うカマキリ、各種の蜘蛛、ダンゴムシ、アリ、といった地を這う生き物雨水がたまったジョウロに湧くボウフラ(気付くとすぐ打ち水に使って駆除)まで少ないながらも様々な生き物がいるけど、今まで自分に害をなすのは蚊くらいしかいなかった。今回初めて直接被害受ける害虫(と呼ばせてもらおう)に遭遇した。
庭木の中には背の高さくらいの椿が1本あるから、それにチャドクガがいないかはいつも気を付けたけど、今回イラガがいたのは別の立ち木。この経験を生かして今後も注意して庭作業をすることにしよう。
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蛇足:毒のあるイラガは成長すると毛虫から特長ある硬い繭を木の幹とかに付けて冬の間はその中で蛹になる。その蛹、実は淡水のタナゴ釣りのエサになったりする。蛹を半分に切って中のどろどろを小さい小さいタナゴ針に絡めてつけてエサにする。ガーデニングの嫌われモノのイラガだけどこれがタナゴ釣りが趣味なら逆に養殖するくらいのことをするのかもしれない。つまりそれが害虫か益虫かは、絶対指標ではなくあくまで一人一人の相対指標でしかない、ということなのよね。
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