その金を出す価値はあるのか吟味する
今までは、無料が当たり前だったけど、今はあえて費用をかけてるものがある。
そもそも何でそれが無料だったのか、と言うと社会情勢だったり慣例化した風出とか、そういう理由しか思い浮かばないし、それが無料で得られる環境に居るか居ないかでも変わる話なので一般論ではなく、あくまで自分の事例ということでご了承願います。
それは、カレンダーだ。明日から師走、そろそろそういうことを考える時期だ。
カレンダーは一年間継続して使う物で、無くてもどうにかなるかもだけど、自分の生活ではどこかにそれが無いと困るという生活必需品でもある。とはいえ実は数年までまで、カレンダーというものを有償で手に入れたことが無かった。
それは日常生活や仕事での関係者が、年末年始の挨拶とかで自部門や自社の宣伝を兼ねて何人も何社も持ってきてくれるので、年末になるとカレンダーというのはよりどりみどりで、段ボール箱に突っ込んだ多数のカレンダーからお気に入りの物を自由に持って帰ってよかった、そういう環境にそれまでいたので、自腹でお金を払って得るモノ、という感覚がマヒして無くなってた。
でもあらゆる儀礼を配する方向に舵を切ってる昨今の社会情勢や、北風と太陽の寓話における北風ターンのような経済状況などを踏まえた企業のコストダウン施策のせいなのか、ここ数年私生活のあいさつ回りや、職場での協力企業からの進呈カレンダーというものが目に見えて減ってきている。なのでお気に入りのカレンダー(自分の場合、シンプルに大きなフォントで日付だけが記載されてるのが好みで、半分が写真とか絵柄とかで2カ月に1枚の小さい数字のやつとかは不便なので使いたくない)を、無料で得られるという機会が本当に激減した。
なので、その数年前からカレンダーを買う事にした。それまで無料で得られていたものにおカネを使う、ということに貧乏節約生活者としてはまるで我が身を裂かれるような強烈な無駄使い感を感じていたが、そのハードルを乗り越えていざ買ってみたら、メリットがあることも判った。
第一に自分がお気に入りのデザインを選べること。
第二に余計な企業名とかの広告要素が一切入らないこと、
そして第三は必要だと思ったり気付いた時に確実に入手できること。
自分の場合、絵柄やキャラクターなどが欲しいと思わないので買うのはダイソーのコレだ。税込み110円。
2022年からこれをずっと使ってる。大きくて見やすくて、用紙も大きいのでその月が終わって裂いたものが巨大裏紙として使えて、メモや作業をする時に敷く養生紙として使える。そう考えると一年で110円を投じる価値はあって、元は取れてると思う。実際にはこんな感じで当月と来月の2か月分を並べて表示して使ってる。
110円で365日間使えると考えるとコストパフォーマンスはかなりあるので、生活費が年間110円上昇したとしてもその費用をかける価値はあると最近は納得してる。百均様様だよなぁ、ダイソーありがとう(^^)
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で、ふと思った。
・自分が見たい番組を選べること
・目につく(生活に不要なのに無理やり押し込まれる)広告を目にしなくてもよくなること
・必要なタイミングで欲しい情報が得られること
これってテレビ放送の受信に対するケーブルテレビだったり、無料視聴のyoutubeに対する有料会員と同じ構図じゃないのかな?
無料が良ければそのままでも行けるけど有料にすることで望むやり方が手に入る。これは上記の例だけじゃなく、例えばホテルや旅館のグレードもそうだし、クルマだと軽自動車に対する高級車とかも実は本質は同じ「無料または安く得られるものに対してコストを掛けることで得られる価値」とでもいうかな。無限に費用を掛ければ最高最上の価値が得られるけど、創意工夫をして足るを知る次元で納得出来ればコスト削減は限界まで出来る、という事。
自分は生まれてこの方前者の生き方しかしてこなかったような気がするけど、百均カレンダーとはいえ、次なるステージに進んだんだなぁ、ブレイクスルーを果たしたんだな、とちょっと灌漑深い。なおyoutubeは無料で見るし、アマゾンもプライム会員には入ってない。各種SNSも有料オプションは使わない、無料のまま広告とかを差し込まれながら必要なタイミングでだけおこぼれを預かってる。だって無駄だと思えるコストは一円だって掛けたくないんだもの。必要だと思ったら多分みんなびっくりするくらいで使うんだけどねこう見えても(苦笑)
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