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2024.01.11

能登の地震に思うこと

今年は正月早々に大きな地震があり、甚大な被害が出た。

自分がサラリーマンになって空で言うと阪神大震災、新潟の地震、東日本大震災、熊本の地震、その他にも被害を生んだ地震があるが、今回は津波被害も出たという事で本当に尋常ならざる被害が能登半島に出ている。

それが起きた時、ちょうどクルマに乗っていて自分の住む地方では全く気が付かなかった。帰宅してAMラジオを付けたら、震度7の地震が起きて、日本海側に津波警報が出て、どうでもいい殻とも書く逃げろ!と絶叫するNHK第一放送の女性アナウンサーの声にただ事でない雰囲気を感じた。

とりあえず詳細は判らないがその翌日にとりあえずYahooの募金システムで、この2年ほど貯めていたTポイントを全額寄付した。正直大した金額じゃないけど、募金が積みあがって行く初動に乗ることが大事かなと、思っての初手。

その後、仕事仲間の実家が能登半島だったことを思い出し、無事かどうかの連絡を試みたが…反応が無い。まぁ通信インフラも途絶えていて生きていたら大変な状態になってるだろうし、知人レベルの自分ではとりあえず何もできないので1/2はそれ以上の対応はしなかった。

明けた1/3、メッセージに既読が付いた。ただ返信はない。少なくとも生きてはいるらしいので、一安心。でも実家は半島の先の方の、北側だったはず、一番被害が大きいあたりだろうから相当大変だろう。無用な連絡はあまりせず、落ち着いたら連絡をくれ、だけ送った。数時間後に既読が付いたのでまた一安心。

クレカによる募金第二段を考えてたけど、ここで一旦休止して大きなシステムには乗らず、自分から知人に直接渡すことに方針変更した、お見舞いとも言うが、それが有効に使えるようになったら送金しようと思う。

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今回は幸運にも自分のいる場所に被害はなかったが、これはただ運が良かっただけであり、今すぐ同じかそれ以上の大震災がいきなりやって来てとんでもない被害が出る可能性はゼロじゃない。少なくとも東日本大震災の被災地に直接入って直接復興作業に従事した経験から、「明日は我が身」という教訓が骨身にしみている。

自分の生活には一般人の目からすると多分過剰気味な災害対応準備が組み込まれていて、各種生活インフラが途絶えたとしてもある程度生き抜くための備えと知識、技量は持っているつもりだが、この正月休みにそれを総点検して、実際に使って生活する模擬避難生活を実施してみた。

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発電機始動テストOK、バッテリー蓄電放電OK、各種コンバーター類動作チェックOK、アマチュア無線のニューイヤーパーティに参加してて手持ちの設備で同一県内だけでなく他県に跨る無線通信が可能な事をチェック。無線機を長時間安定稼働させるための独立した電源は別途用意してあるけどそれも出し惜しみせず使ってみて何時間持つかをチェックした。食生活も貯留水と避難生活用食料、災害生活用熱源などだけを使って3食食って、暖房も最小限で過ごし、それが終わってから使った分の水と電気をため込んで、灯油を貯留可能な最大量まで買って、木炭やカセットコンロガスといった燃料も買い増し、食って減った備蓄食料も買い増しておいた。そして車もバイクも全てタンクはガソリンで満タンにして、タイヤの空気圧も少し高めにしておいた。

その点検結果から、雨水と風呂水主体の雑生活用水が途絶えた場合のポリ袋に貯める簡易トイレ用品を100回分、仮設照明点灯時間を延ばすためのLED電球、ネットワーク機器類を安定稼働させ手持ちの太陽光パネルで蓄電するための少し容量のあるポータブル電源、

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暖房燃料を節約するためのUSBモバイルバッテリを使った電熱ベストなどをアマゾンのセール期間中に買って、それが届いたら今度はそれらを使ってサンバーの車中で一夜を過ごす真冬の車中泊実験も敢行。それなりに寒いけど、段ボールを即興で組み合わせてガムテで組み合わせた棺桶みたいな空間に、ポタ電から給電するUSB電熱グッズを使ったホンノリした熱源、キャンプ用のシュラフ等々、使える限られたリソースをフルに使って寒空の下、フルフラットにした貨物車の荷室でしっかり寝る事が出来た。

…よし、まだ俺はやれる!。ただ地震よ、災害よ、『いつでも来い!』、とは言わない、出来れば来ないでくれ、頼むから。この手の備えも、覚悟も、全部無駄にさせてくれ。本当に住む地域がメタメタになったら困ってしまう顔なじみで仲の良いご近所さんは沢山いるからね、起きない事がベターなんだよ、どう考えてもね。

だけどそれでも「起きたら」を考えて事前にやれる準備と訓練と覚悟は腹を据えて決めておく。それが自分の生き様そのものだからさ。
 

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コメント

 バイクに乗って、戻ってきて部屋に入ったところで揺れました。
 エレベーターに乗ってるときじゃなくてよかったなと。
 構想の住宅なので、かなりの横揺れでしたが、東日本の時ほどではなかったです。
 まだ詳細が分からないエリアもあるようで、それでもこれだけの被害ですから・・・・
 職場で義援金の取りまとめをすると思うので、その際にできる範囲でですね。
 少しでも状況が良くなりますように・・・・

投稿: 剣片喰(けんかたばみ) | 2024.01.15 19:39

剣片喰さん:

いつもコメントありがとうございます。

この地震は、しばらく大きな災害が無いことで油断していた自分自身を引き締めることになりました。
天災には盆も正月もない、いつ来るか判らない、どこに起きるか判らない、大きな災害が一度起きると、今まで成立していたものがあっけなく吹き飛んで崩壊する、という当たり前のことを嫌と言うほど知らしめて、万全だと思ってた準備と覚悟に抜けがあることを教えてくれました。粛々と対応を強化していきます。

連絡のつかない仕事仲間は今もこちらから定期的な声かけをしていますが、既読がつくだけで連絡は入りません。近状報告があったら可能な範囲で手助けしようと思います。

投稿: ino | 2024.01.21 21:50

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