この世で一番美味い飲み物

今月は九州の方で強い地震があり、そこから噂の大地震が来るかも！？！、という雰囲気が形成されたせいだろうか、それ以降ホームセンターやドラッグストア、スーパーで真水のPETボトルが一気に無くなった。

災害対策は往々にして危機感が高まると突然咳を切ったように消費行動が始まり、特定の食品や生活用品などが品薄になる傾向がある。今回は水PETだけでなく、トイレットペーパーも短期的には品薄になったみたい。同時期にお米も店頭から無くなってたけど、これは元々に品不足が原因かな？

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長期間真水を備蓄するのであれば、水PETボトルは有用なので、自分も24Lくらいは常時持ってるけど、自分はそれ以外に常時水道水を汲んで貯めている。これは百均で売ってる硬く分厚いポリ袋に約4L入れて密閉出来るやつ、これを定期的に入れ替えながら備蓄してる。こんなやつね。

またちょっと前に台風騒動があったけど、そういう感じで断水が起きるかも、という時にはその水道水備蓄量を増やす。そういう時はこういう空PETボトルも有用。なおこの水用バッグと大容量PETボトルは、美味い涌水をバイクで汲みに行くときにも使ってる。要は水の溜め癖をつけておくのだ、そうすれば地震発生リスクが高いと言われて慌てて水PETボトルを買いに行って品切れてイライラしなくてすむのでオススメ。

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さて、ここまでが前振り(長い！）

この夏、暑さのあまり水分摂取する機会が多くなった。熱中症予防体調管理に水分摂取は必須だしね。で、色々な飲み物を試したけど、ここ最近一番美味いな！、と思い、そればっかり飲んでるものがある。

それは「蛇口から出る水道水を、冷蔵庫で冷やしたもの」だ。

ミネラルウォーターでも、スポーツドリンクでも、麦茶ウーロン茶でも、コーヒーとか炭酸飲料でも、各種酒類でもない、ただの水道水を冷やしたものが心底美味いと思う。嘘じゃないよ、自分の冷蔵庫にはいつもこんな感じで水道水を冷やしてある。

500～600mlのPETボトルの空き容器に水道水を詰めて冷やしてるだけ。小分けにするのは詰め替え回転速度を上げるのと、このままさっと外出するときに持ち出せるからだ。直接口をつけて飲むと洗っても衛生面で不安が生じるからいわゆるインド飲みして口をつけずに飲む癖も身に着けた。

日本の上水の品質は極めて高い。殺菌され衛生的、よく「水道水など飲めるか！」、という人も居るけど、日本と言う国に生まれて、こんなに質の高い水が格安でいつでも大量に手に入る幸せを多分感じた事が無いからそんな事言えるんだと思う。

若気の至りで大昔に発展途上国の某国を一人で旅したことがあるけど、ホームステイさせてもらった一般家庭のはもちろん、ホテルの水道水でも、それをそのままなんて絶対飲めなかった。汗臭い湿った汚い紙幣を手に売店に入り「アグア 　ボテージ!！、ポルファボール！」と片言の西語で飲料水を有料で買って飲んでた。安全安心の無害な水が湧くように水道から流れ出て1m3で数百円とかの格安で手に入る日本は凄い国なんだよねホント。

しかもそれを冷蔵庫で冷やした冷水を、飲みたい時にガンガン飲める、人類全体で見ても、こんなに幸せなことってそうめったにないと思う。日本では「お冷」はタダ、というイメージがあるから、水道水を冷蔵庫で冷やしただけのものなんて誰もありがたがらないと思うけど、暑い真夏にそれをガブガブ飲める幸せを少なくとも自分は強く感じるので冷え切った水道水は本当に美味いと思う。まぁ高所の山の涌水は冷えててもっと美味いと思うけど、それは水道水の上位互換であって、水道水が劣ってる訳じゃないのであしからず。

また水道水は有害物質が！、とか言うネガティブキャンペーン張る人もいるけど、そう思うのなら利用しなければいいだけの話し。正直もはや宗教のレベルなので、自分は技術者として、元環境測定化学分析屋として、日本の生活インフラを信じてるのでこっちも悪しからず。

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蛇足、水道水を日常的に飲みなれておくのは、以下のメリットがある。

・圧倒的な安さと衛生品質が公的に保証されてる
・味の変化で水道水インフラの異常を早期に察知しやすい
・いつでも豊富にあり、飲む、料理といった飲食に必要な何にでも使える
・それがベースとなると高額高級な飲料を飲むと幸せを感じる（飲めなくても不幸じゃない）
・害時に給水車などで配布される水がこれなので非常時でも変わらず同じ生活が可能

そういえばちょっと前にネットニュースで、イマドキの子供は真水が味が無いから飲めない、とかいう話があったけど、それも親の教育のタマモノなんだろうなぁ、どういう風に子供を育てたいんだろう？、何かあったら真水を飲まずに死に至ってもしかたないような生き方をインプリンティングするのは、子無しの自分にはちょっと理解できないや(^^;;;)