2023.02.28

ヱビの感情を見抜く

ああっ!、もう2月が終わりだ!、気が付いたらここ2月中1回もupしてなかった!、
どんなに忙しくても一カ月あけたことないのに、マズい!、…という事で即席up出来るヱビネタすみません。

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この寒い冬の、とはいえ室内だから野生よりは暖かいのだろう2月を結局一度も脱皮しないまま元気に過ごしたニューえびぞう君。
ずっと見ていて二つ気が付いたことがあるので備忘録。
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1)えびぞ―君じゃなく、えびぞ―さん、だった件
 単純にこのコ、メスだということが判明。いわゆるエビの身の部分の下に抱卵するための腹脚というモノがメスにだけあるんだけどはっきりそれが見えたので、えびぞ―君は「エビ嬢」だったという事です。まぁ今はジェンダーフリーな世の中なのでメスでも君で行きます悪しからず。

2)エビの意思表示は3つだけしか無い件
 …何を言ってるんか判らないと思うんだけど、ずっと観察してたらこれに気が付いた。
 そもそもエビは表情らしい表情がほぼ無い。目の動き、触角やハサミや脚の動き、シッポの角度なんかで何となく感じるんだけど、その感じ方を一杯見てきてそれが3要素に要約出来る事に気が付いた。冗談みたいだと思うけどまぁ最後まで見てみて。
 以下の画像はさっき上げたものと同じ画像、それにえびぞ―君の感情を示すたった3つの表示を文字で記した。この3つでほぼ全部網羅出来てる気がするのだ。

  動きが無い時は寝てるのか考えてるのか何も考えてないボーっとしてるのか判らないけどそういう場合はこういうイメージ。

  Ebiimpre01

  のしのしゆっくり歩いてる時や、エサとなる水草や市販エサなどに近づく時、ブクブク空気を履くエアストーンや隠れ家になる割れ陶器に近づく時はこういうイメージ。

  Ebiimpre03

  そして何かに気付いた時、それがエサだと判った時、警戒すべき敵を認定したとき、割りばしでシッポをツンツンされて逃げるとき、一心不乱に砂利を抱え上げて水底リフォームするときなど、生き生きと動く場合はこういうイメージ。

  Ebiimpre02

…たったこれだけ?、と思うかもしれないけど、本当に要約すると僅かこの3要素でエビは生きている、いやホントなのよ(^^;;)

 これに気が付いてからは、えびぞー君を眺めていると彼が(彼女か)いつもこの3つの文字をぽわん、と吹き出しで発しているように見えて仕方なくなった、たった3文字なのに、ほぼエビの意思や生態が表せてしまうの面白いなぁホント(^^)

なのでしばらく眺めてるとこういう感じで言葉にならない言葉を発しているように思えてきて会話してるような気になる。
これは動きのないエビのシッポをツンツン突いてみた時のえびぞー君の発するメッセージ。

「…」、「…」、「?」、「…」、「?」、「?」、「!」、「!」、「!」、「!」、「…」

ツンツンすると2回目で気が付いて何が起きてるか把握して慌てて逃げだして安全な所に入って落ち着いてる様子。
この文字に、水中でのエビの動きをリンクさせた動画を見せたら自分が何を言ってるのか判ると思うんだけどなぁ、残念(笑)


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2023.01.31

ヱビは反社(身請けした責任は果たす)

ああ、またヱビねたスミマセン。ダイソ―ネタやその他の話しが溜まってるのに。

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さる1月20日に、環境省からこういうプレスリリースがされた。詳細はリンクから辿ってみて欲しい。

平たく言えば、俗称ミドリガメ、正式名称ミシシッピーアカミミガメと、アメリカザリガニを条件付き特定外来種として各種規制をかけますよ、というものだ。ミドリガメは人間が夜店の屋台とかペットショップなどで大量に売りさばき、飼いきれなくなった人間が故意に自然にばら撒いた結果であり、これ以上の商取引や自然放流を食い止めて新たな個体を持ち込ませず売らず、にしないと本当にマズい状態なのでやむを得ない…けど、ここでは割愛する。もう一方のアメザリはウシガエル用のエサで持ってきたのが芦ノ湖だったかな?、から逃げ出して繁殖して広がったというたくましい生命力が起因ではあるが、やはり日本の自然界を荒しに荒らして今に至る。

孤独な中年の一人暮らしに加わった、小さな同居人のニューえびぞう君が、そういう社会的には許されないコだということは十分に判った上で、二度と野に放さないこと、彼が死ぬまで面倒みることを覚悟して自分は令和4年の夏から飼い始めた。…実は今なら野に放せる。今は自然から取った個体はその場に戻すことは罪じゃないはず。でも再リリースが罪となるキビシイ規制はあと4カ月後から施行される。でもね、そのつもりはないんだけどね。

自分が責任をもってあずかれる命の数は限りがあるから、新たな個体を採取して増やそうとは思わないけど、自然界には無数の個体が生きている。そう簡単い日本からいなくなるとは思えないから今からでも新規制開始後でも、飼おうと思えたら誰でも自力で捕まえてきて飼う事は可能。いざ飼ってみると予想以上にかわいくて面白いのはしつこくなるから繰り返さないけど。

よくアメザリやウシガエル、ブラックバスなんかの外来種はもう自然に根付いたのだから在来種と同じ野生生物扱いでいいだろ(だから自分が釣りに行きやすいところにブラックバス放流しても問題ない、と続く)、という何も考えてない無責任なルアー釣り人が居たりするけど、自分はその意見に全く賛同できない人なので、ヱビのかわいさにメロメロではあるけど環境庁の施策は支持する。

けなげにたくましく日本の野に生きてるヱビたちには罪はない、よくわかる。でもその陰でそのヱビに抹殺されてゆく在来種にはヱビ以上にもっと罪が無い。そのどちらかを守らねばならないのならば、守るべきはどっちだ?

…ごめんな、エビぞ―君、やっぱり君の仲間じゃなくて、君らがモリモリ食ってしまう方の在来種を守らねばならない。

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と、言う事で、このBlogを見て、もしもこれから自分もヱビを飼いたい、と思った人(なんて居るの?)は、河川や用水路でタモ網でガサゴソやればいくらでも採れると思うけど、一度連れ帰ったら、捕らえた場所に再リリースするのも禁止だから覚悟を持って採って飼ってね。本当に飼いきれなかったら、その命を自分の手で消すカルマを背負うか、〆て食って命の襷を受けるかしかないからね?。

飼いたい人、詳しく知りたい人はこの注意書き(PDF)をじっくり全文よく読んでね。

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2023.01.29

ヱビは成長する

…いや、生き物なんだから、そんなの当たり前だろう?、と言わないでちょっとお付き合いを(汗)

我が家の同居人、アメリカザリガニのニューえびぞう君、先日目の前で脱皮した話をUPしたけど、その続き。

先日の話で、雑食でタンパク質大好きなはずのザリガニが水草ばかり食っててどうなってんの?、ということを書いたけど、あの脱皮以降、ニューえびぞう君に何かが起きたようでそれまでと違う挙動というか生き方を始めたもよう。

まず、水草を以前のようにもりもりそればかり食わなくなった。ちょっとは食ってるけど。じゃあ肉食に戻ったの?というとそうでもない。目の前に以前大好物だったボンレスハムの切れ端とかを近づけても反応しない。でもそれを放置したまま夜寝て朝になると無くなってたりするからこっそり食ってるみたい。まぁ偏食が治ったのならそれでもいい。でもなんというか、そういう新たな仕草も、自分が行うインプットに対して、隠れて反応するというか、意図的に歯向かうというか、理由なき反抗期みたいなものに入ったような気がするのだ。

寝しなにいつも自分は割りばしでえびぞう君のエビのしっぽのあたりをツンツンしてみる。するとえびぞう君はアワアワしながら水中を前進して進む。その動きがユーモラスでカワイイ。ただあまりつつきすぎるとストレスになるのでほんのチョイの一瞬の戯れなスキンシップなんだけど、今まではただ逃げてただけのえびぞう君が、ここ最近は二回に1回くらいクルリと向きを変えて、その割りばしに戦いを挑むようになってきた(笑)、小さいハサミで防戦一方でカワイイことはカワイイんだけど、そこに今までとは違う成長を感じたりする。

また水底の砂利をかかえて動かすリフォームは今もやってるけど、今までの幼児が砂場で遊んでるようなほほえましい動きではなくなっていて、身体がちょっと大きくなった分もう少しそのやり方が上手になっていて、でもそこにたまにちょっとぶっきらぼうでヒネた動きをするようになった。…文字ではこれをうまく言えないんだけど、先の割りばしに対する戦い方と同じで、なんとなく今までは無かったワンパク小僧感というかナマイキ感が出てきた感じ。

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何をするにも仕草がカワイイ3歳くらいの子供から、ちょっと口答えするようになった小学校低学年くらいの子供に成長するとこういう感じ?。…いや、これ人間の子供じゃなくて、単なるエビなんだけど。でもその動きやしぐさに幼さからの成長を感じられる。面白いなぁ(^^)

自分には出来なかったけど、自身の子供がいてその成長を見てると、ただカワイイだけのころから徐々に物心ついてくるようになり、背も伸びて口答えするようになって自身の意思を行動に移すようになって、親と関係ない自分だけの交友関係を築いて自分の世界を作ってゆく姿が体験出来るんだと思う。それは自分自身が子供から大人になってゆく過程を重ね合わせて見直してゆくことが出来る貴重な体験なんだろうな、と未経験の自分は想像するしかないんだけど、ニューえびぞう君に、ほんのちょっとだけその姿を見たような、そんな気がする。

…ん?、まてよ?、とするとあと何回か脱皮するともっとグレてくるの?、いやいやえびぞう君よ、楽しく共生しようぜ、大事にするからさ(^^)

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2023.01.13

ヱビの偏食に悩む

我が家の同居人、推定アメリカザリガニであろう、ニューえびぞう君のネタを前回に引き続き。

単なる小さいエビにすぎないコイツなんだけど、自分が自宅に帰ってくるとこんな感じでちっこいハサミを振り上げて歓迎してくれる(威嚇してる?)カワイイ奴(^^)

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そんなえびぞー君、飼ってて不思議なのは、やたら水草を食う事。ザリガニっていったらスルメで釣ると言うくらい、動物性たんぱく質に目が無い、というイメージなのに、このコはやたらと野菜ならぬ水草を、そりゃもうモシャモシャと食ってばかり(汗)

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余りに美味そうに喰うから、別の所で増やしてて、毎週くらいの頻度でこんな感じでちょっとずつ提供してるけど、なんかいつも喜んで食ってるんだよなぁ?、たしかに雑食ならば植物も食うだろうけど。

じゃあたまには御馳走だぜ、と、ある日、夕食の準備してる時に生肉のカケラとか投じたら、えびぞー君は水中に堕ちたそれに気付き何やらクンクンと匂いをかぐようなそぶりをするが、それだけで全然喰いつかない。そしてしばらく目を離すと、「こんなのはボクはキライ!」とばかりにそれを抱えて水中から持ち上げて、器の内面の水面より上のところに押し付けて水中から排除してしまってた(泣)

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そっか~、獣肉はダメか。じゃあザリガニと言えばイカ、イカならいいだろ?、ほれ食いな(^^)、とまたある日、サキイカのカケラを落とすと30分後には同じように水中から気中に向けて押し出して排除してしまってた。イカすら全く食うそぶりを見せない…ナゼやねん(-_-;)?

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オマエはヱビなんだから、野菜ばっかり食ってたら大きくなれんぞ?、ちゃんと何でも食ってくれよ…(T_T)

でも、こういうの苦手なのか嫌いなのか、食ってる姿どころか全く食いたそうなそぶりも見せない。かといって草ばっかり食ってたらヱビだって動物だから身体がもたないだろうから、やむを得ず百均(セリア)で売ってるこれを買ってきて、一日に1~2粒ずつ目の前に落とす。以前は喜び勇んで食ってくれたけど、最近はかぶりつくようなそぶりはなく、たまに頭の上に堕ちて乗った状態でそのまま、じーーーっ、と30分くらい同じかっこしてる事もある。そういう場合は数時間後に見るとエサが無くなってる(ように見える)ので、もしかしたら砂利に埋めてるかも?だけど、多分こっそりと食ってるんだと思う。

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…なぁ、もしかして人間社会のカルト的なアレの思想に毒されてしまったのかぃ?、いいか?、自然の摂理に逆らってもいいこと一つもないぜ?。そういえば何となく以前より殻の色が濃くなってきてるような感じがする、もしかしてだんだん不健康になってるのかな?。たかがヱビとはいえ、ヱビなりにストレスとか心的な何かを抱えてるの?、じゃあちょっと安らげるようにこんなの設置したるよ、と物陰に隠られるモノを入れてみたら、そそくさと籠った、そっか、これはお気に入り認定なのね(苦笑)

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身を隠す場が出来ても、食が細ってて偏ってるのは生命体としては不自然な状態であることには変わらないので、そろそろ不自然な住環境で飼われているニューえびぞ―君の生命力が尽きてお別れの時が迫ってるのかもなぁ、などと考えながら、ほんのついさっき覗いてみたら、今まで見たことがない、不自然なカッコしてた。

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…ん?、これはもしや脱皮しようとしてる?、前回以来約2カ月ぶりの脱皮?!?!?!、カメラを静止画撮影モードから動画モードに切り替えて、録画しながら様子を見てたら、その後25秒ほどたって旧外殻から分離して新たなるニューえびぞー君がピチピチと水槽に誕生。動画はココには直接up出来ないから載せないけど、ザリガニの脱皮の瞬間を始めて見れたよ、ちょっと感動。その直後の撮影はちょっとピンボケ失礼、プヨプヨしてまだ固まってないえびぞー君をツンツンして愛でた(^^)y

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全然脱皮しなかったし、食生活が乱れまくってたから、このまま弱って死んでしまうかと思って覚悟してたけど、無事脱皮したということは、今のままでも成長する、という事だね。じゃあ君の不思議な偏食には目をつぶって今のままの食育で行こうか、ザリガニだけど野菜大好きというのも君の個性ということで受け入れよう、そいういうザリガニがいてもいいじゃん、面白いじゃん(^◇^)


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2022.11.21

ヱビは楽しい♪

ウチでお迎えしたニューえびそう君という名のザリガニ、今も元気で小さい容器の中で生活している。

最近百均で「ザリガニのエサ」という直径2mm~3mmくらいのすぐ沈むエサを買ったらそれがヒット、自分が近づくと際まで寄って来て容器の壁を登るように背伸びして、エサをねだるようになった。そこに狙いすまして一粒落とすと、アワアワしながらそれを抱え込んで食ってる。たのし~(^^)♪。

まさけヱビが懐いてくるとは思わなかったよ、まぁエサをクレクレ、の時だけなんだけどさ。

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で、ある時、ほんの2分ほど、ふと目を離したすきに、容器の中でエビが二匹に分身してた。

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…へ?、一瞬驚いたが脱皮したことに気が付いた。こんなにクイックに脱皮ってするのかい、さっきまでシッポを割りばしでツンツンして遊んでたのに、その殻の下にはもう一枚を着てた訳ね(^^)

脱皮したてのヱビは柔らかい。直後はアブナイので少したってから掬って手の上に載せて柔らかいプニプニしたニューえびぞう君とスキンシップ。よしよし成長してるなぁ。少したって固まってきてから、サイズ計測をしたらこんな感じ。ちょっと以前から一回り大きくなったね(^^)
以前UPした画像と見比べるとこんな感じ。ちょっと大きくなって太くなった?、でもハサミは小さいままなんだよなぁ。君はもしかしてメス?

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こうやって動きがあって成長するものが身近にいると生活が楽しい。植物でも楽しかったけど、明確に自分を認識して、エサをねだって脱皮して大きくなって行く小動物はカワイイというか愛おしいなと思う。正直ザリガニはこれ以上大きくなると猛々しくなっていってしまって、プリティ感が無くなっちゃうイメージだけど、でもまぁそこはそれ、オマエがどんな姿だろうとカワイイし、大事にするよ~、共に生きるってそういうことじゃん。カワイイ時期だけ楽しいんじゃなくて、同じ時間同じ空間で一緒に変わって行くその様を共に認めて今を生きる、それでいいじゃんね(^^)

そんなニューえびぞう君、少し大きい身体でパワフルに土遊び?、砂利をせっせと運んで地形を変えてゆく。こう言うのを見てるだけで楽しい。多分子供が居たら砂場で遊んでるのを見て同じような感想を持つんだろうか、などと思いつつ、観察してると、どうやらブクブクが嫌いなようで、砂利でエアストーンを囲んで埋めている。しまいにはこんな地形にリフォームしちゃった。

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ブクブクが嫌いなのはなんでだろう?音なのか、酸素過多が嫌なのか、循環する水の流れが出来るのが苦手なのか、よくわからないけどコイツが居なかったらそんなことを絶対に考えない時間を過ごしてたはずだよな、などとも考えた。小ヱビの寿命なんてそんなに長くはないだろうから、この愉快で幸せな共生期間はほんのちょっとの間なんだろうけど、このコの行動に癒されながら見守って行こう(^^ゞ
 

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2022.09.26

そばにいてくれる幸せ(には面倒もあるしその先に悲しさもある)

久々にに生き物との暮らしを楽しんでる。とはいえ小さいザリガニだけど。

2cmくらいのミニミニなエビだった、ニューえびぞう君、昨夜さらに脱皮して、気が付けばこんなに大きくなった。

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脱皮の周期は、エアレーション(要はブクブクと水中にバブリングさせるアレ)の量によってかなり変わることが飼っていて判った。エアレーション殆どしないとその周期がやたら伸びるけど、エアレーションを沢山すると周期が短くなる。つまりあまり大きく育てたくない場合はエアレーションしない方がいいのかも。

でもちょっと苦しそうに横になって水面に浮いてる姿がなんだかちょっとかわいそうになってしまう…。それに水も抜気しないと汚れて臭くなるからザリガニ的にはいいのかもしれないけど人の感情としてはやりたくなってしまうんだよね。

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ザリガニは動きがユーモラスで見ていて飽きない。それだけで楽しいし、飼ってない人には理解しがたいだろうけど、多分思ってるよりもずっとカワイイ(^^)

帰宅して水槽に近寄ると。水中でも何かが近づいてくることがわかるんだろうな、両ハサミを持ち上げて威嚇のポーズをとる。でもそれが、両手を上げて「やぁ、お帰りY(^^)Y」って挨拶してるように見えるから不思議。

そして、自分が夕飯の支度をしながら、…これならオマエ食えるだろ?、と考えてちょっとした食材のカケラを差し出すと、真剣なまなざし(に見えるだけかも?)で、それをハサミで掴んで、ムシャムシャと喜んで(るように見えるだけかも?)、それをもくもくと食いだす。

そして食い終われば、足元の砂利を両ハサミで掴んで動かす水槽内リフォームの始まり。一心不乱に(見えるだけかも?)砂利を運んで、高低差3cmくらいの自分にお気に入りの地形を作るさまはまるで砂場遊びしてる子供のようだ。たまの水替えでそれらはフルリセットされてしまうんだけど、それでも文句を言わずに(と見えてるだけかも?)、また違う地形を作り始める。

それらを見てて思う、その存在がどんなであっても(それが人間や犬や猫や小鳥や小魚や昆虫であっても)自分に反応してくれる命ある者がいて、一緒にご飯を食って、無邪気に遊ぶ姿を眺めるのは、ホントに楽しいし癒しになるなと思う。いなかった時よりも余計に手間や面倒はかかるけど、そういうネガティブ面は得られるポジティブ面で帳消しされ、さらに多大なおつりがくる。人によって定義や感じ方は異なるだろうけど、それはきっと「幸せ」と言う感情にも繋がるんだろうな、と。そしてこれを失う時は、想像している以上に悲しい思いをするんだろうな、と。

たかがエビ相手に何言ってるんだよ、と言われるかもしれないけど(苦笑)、それでも純粋にそう思う(^^)。
何せ、いままでも目いっぱいそういう経験をしてきたからね。

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そいういえば最近や恋愛や結婚を必要ないというワカモノが増えてるらしい。クルマの免許も取らないワカモノも増えたらしい(共に実感する)

でも、色々なことにチャレンジして、実際にやってみたら、やる前にデメリットばかり見えてるかもしれないそれも、実は幸せや、楽しさの方が上回っている、なんてことはよくあることだ。100%のメリットやデメリットしかないことなんてこの世にはない。そして人によってそれは全然違う。他人にとってのデメリットがメリットになったり、感じ方の違いで圧倒的に幸せだったり、不幸を感じたりもする。

だから臆せずに、何でもまずやってみればいいと思う。良ければ儲けもの、ダメならそこで撤退すればいい、人生経験としてそのダメはきっと役に立つ。一度結婚して、挫折して、結局再婚することもなく、そういう人生を選んで、多分このまま死ぬ自分もそれをやってみた一人だけど、貴重な人生経験を積めたと思う。そして無謀だったとはいえ挑戦したことに後悔はしてない、反省は嫌と言うほど目いっぱいしたけどね。

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幸せな生活の後には、必ず別れが来る。幸せの積分値を積み上げれば積み上げるほど、その別れの悲しみは強く痛くなる。それを先の例でいう「デメリット」として避ける気持ちもわかる。でもそれ以上に、共に生きて感じた幸せは大きくて、代えがたい貴重なモノであるはず。

言い方を変えれば、必ず別れがあるからこそ、その有限の幸せは輝きを増すのだ。逆にいえば、人が幸せを得るとは、それの大きさや深さに比例した失う覚悟とそれを経験する事がセットになる、と言う事でもある。

たかが指先くらいの小エビ一匹ではあるが、自分もその覚悟をもって、今の些細なる幸せをしばらく感じさせてもらおうと思う(^^)
だけどこんなにかわいく思えてしまうと、いざという時に自ら命を奪って食ってその襷を受ける、という当初の決心が揺らぎそうなんだよなぁ(T。T)
 

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2022.08.15

ヱビと暮らそう

中年改め初老のアラフィフバツイチ男の一人暮らしは機械とモノに囲まれていて命の息吹が感じられない。

…といった事が無いように、ウチには庭木があり、ちょっとした空間には野菜を植えて勝手に生やしているので、それはそれで楽しい。でも動きがあるものは庭の片隅にうごめくダンゴムシやオンブバッタくらいで、室内にはたまにハエトリグモがピョンピョンしてるくらいでガサゴソ言うゴキすら現れないのでチト寂しい。なおハエトリグモさんは見つけたら全部屋外に逃がしてる。ウチの中だと餓えちゃいかねないし、繁殖しようもないしね(^^)

でも一時期、ウチにも命の息吹があったことがある。それは庭土の中から出てきたトカゲの卵の孵化と、火鉢での小魚飼育

トカゲさんはかわいかったなぁ。野に放ったけどその子孫がどこかで生き延びててくれたらいいな。小魚は半年くらい生きてたけど、ある時期からパラパラと死んで行ってしまった。それまで元気だったのに残念無念。それ以降水生生物は飼ってない。そういえば今の家に越す前のボロ長屋では一時期捨てザリガニを拾って飼ってたこともあるなぁ、と思い出した。

…で、ふと思い立って、盆休みに近場の田んぼの用水路に行ってちょっとガサゴソやって、こんなコを一匹だけお迎えしてみた。

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ニューえびぞー君と命名。カワイイ~、カワイイ~、あ~カワイイよぅ(^^)

ザリガニと言えばスルメやサキイカをタコ糸で縛って笹とかを釣竿にして釣れるんだけど(ハサミでイカ欠片を挟んだら釣りあげて持ち上げても離さないのよね)、このコはサキイカのカケラにあまり興味を示さず、どっちかというと薄切りハムのカケラとかの方が活発に反応して食ってる。まぁ元々アメリカ原産だから、和食よりも洋食好きなコなのかも(^^;)<ばき

このコがどれだけ大きくなるまで一緒に暮らせるか判らないけど、しばらくは飼ってみる。今アメザリは外来種ということで成長しても野に戻せないから、このままやたら大きく育てられる事が出来たら、その時は最終的にはこのコを自分の手で〆て…食ってみるつもり。

飼ってるものを食うのかよ!、と言われるかもしれないけど、無駄に死なせるくらいならその命を自分が預かる方がいい。自分は新たな命を生まず、そして死してもその命を他に譲ることは難しいかも、なんだけど(孤独死してハエが死体に卵を産み付けてウジが湧けばその可能性がある)、でも自分が生きてる限り、その命は無駄にはならないからね。

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2022/8/17追記:

ニューえびぞー君、本日脱皮(に成功^^)b。命あるものの成長は楽しいなぁ♪

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2020.08.05

命あるものと暮らしたい

前回、トカゲのタマゴを孵化させた話を書いた。

小トカゲは半数を庭に放ち、半数は自宅から少し離れた藪に放った。一か所にいると何かあると全滅する可能性があるからね。また新たな相方を得て繁殖して欲しいからさ(^^)

そんな庭に放った小トカゲ君たち、たまにチョロチョロと姿を現してくれる。それが見るたびに少しずつ大きくなっていて、それが少し嬉しい。無機質な乗り物と違って、命あるものは成長し、変化し、そして死ぬ。それを体験させてくれるトカゲさん、ありがとう(^^)/

そしたら、何というか、もう少し生き物に触れて傍にいて欲しくなった。一人暮らしの寂しいオッサンの生活に突然閃いた命の輝きにヤラレたのかもしれない。とはいえ命を預かるのは多大な責任を伴う。植物だって大変なのに、動物はなぁ、と思って悶々としてた。

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新型コロナウィルスが収束せず第二波が日本を襲う現状で、一時的な仮のスタイルだったはずの在宅勤務がまだ継続している。在宅勤務は人生史上最も体を動かさない生活のしかただ。なので同じ量を食っていると劇的に体重が増えて腹回りがブヨブヨしてくる。なので業務終了して社給PCをログオフして自分の私生活モードに瞬時に切り替えた後で、よく自転車を乗り回している。歩いてもいいんだけど、乗り物大好きなので身体を動かす事と二輪車バランス感覚を味わえる自転車は子供のころから大好きで、今でも乗る。

先週のある曜日、自宅から少し離れた田んぼのあるフラットなところを淡々と走っていた。そしてふと田んぼの脇にある送水用のU字溝をのぞいてみた。そのタイミングでは送水がされておらず、U字溝は大半が枯れて、ごく一部にだけ残水が残ってた。そんなたった数mの残水の中に、小魚が沢山取り残されているじゃないか!

その時はまだ梅雨明けしてなかったけど、このままだと多分1~2日後にこの小魚たちは干上がって煮干しをばらまいたように死ぬ。それが自然摂理なのなら仕方ないのだけど、2~3cmの残水の中でその小魚たちはピチピチと泳ぎまくり、まだまだ元気。なんだか可哀想になってしまった(;_;)

なので、そこから自転車をガンガンコイで自宅に戻り、バイクを引っ張り出し、トップケースに雨水を汲んだタッパーと、物置に残ってた金魚用の手網を積んで、その現場に戻ってきた。

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この浅い残水の中に、数センチくらいの小魚が沢山残ってる。

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側溝脇に跪いて手網を持った手をU字溝に突っ込み目視せずただ掬い取る、すると手網に数匹ずつ小魚が入る。その小魚を雨水を入れたタッパーに移す。それを繰り返した。手網の中にはヤゴやザリガニも入ってきた。ただヤゴもザリガニも小魚を捕食する生物だから一緒には持って帰れない。それに小魚が耐えれないくらいの水位や泥になっても生きられるから、ザリガニ君達はすまんが自分は救ってやれない。上手くいけば雨が降れば増水するだろう、それに賭けてくれ…すまん。

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とりあえず持ってきたタッパーにこれだけ掬った(救った)。溝の残水にはもう少し小魚らしい動く姿が見えるが、この容器を密閉して、酸欠死させないで自宅まで移送するには多分このくらいが限界。なので断腸の思いで、残りの小魚たちをそのまま残して片付けして、バイクに乗る格好をしてメットも被ってグローブを付ける前にタッパーの蓋を密閉して、そこから自宅までのタイムアタックに入る。沢山の命を積んでいるのだから急ぐよ、ただし命を揺らさず、こぼさず、安全に運ぶ。しかも安全第一の順法でね(^^)

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実はここは自宅からバイクで数分、信号で止められても10分かからない距離。なのですぐに自宅に到着。小魚君たち、ようこそ我が家へ(^^)/、少しの間、ここで一緒に暮らそうぜ。とはいえ、水槽もってないから、すまんが庭に置いて雨水貯めてた火鉢で勘弁な。元々いつかメダカでも飼うか、と思って用意しておいたのよ。

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なのでいつか使うだろ、と買っておいた水槽用の敷石(ゼオライト)を洗面器に入れて貯めた雨水で米を研ぐ要領で洗って、それを雨水をためておいた火鉢の底に沈めた。そしてそこに小魚たちを放つ。多分この小魚たちはオイカワの幼魚。日淡魚なので、ここでしばらく一緒に暮らして、成長して手狭になったら近所の川に放流出来る。在来種だからね。とりあえず敷石だけだと殺風景なので、そのまままたバイクに乗って近所のホムセンの観賞魚コーナーにいって水草を一束だけ買って戻ってきて据えた。ついでに窒息しないように汚れを取るようにエアレーションフィルターを設置。エアレーションは釣り道具で持ってるビニールバケツについてた乾電池式エアポンプを使って、ニッケル水素単三電池に単一用スペーサをかぶせて使う。どのくらい持つのか不安だったけど、なんと18時間くらい連続稼働する。なので朝夕に充電済みの物と交換すれば問題ない。水草が光合成してくれれば少し酸素を供給するから、しばらくそれで我慢してね(^^)

なおエサはダイソーで買ってきたメダカのエサ。これをやりすぎないように注意しながらパラパラ入れると、小魚たちの動きが変わって水中や水面でガツガツ食い始めた。よしよし、しっかり食って元気になって大きくなれよ、しばらく一緒に暮らしてちょっとだけ楽しませてよ、その間は責任もって養うよ、そして大きくなったら自然に帰ろう。もしかしたら外来魚やサギとかに捕食されてしまうかもしれないし、別の要因で死んでしまうかもしれないけど、救い上げられなかったあのU字溝に残されて多分明日には干上がって死ぬ仲間たちの命を、お前らが継いでくれ、頼む。
 
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以下蛇足:

後日、小魚君たちの生活環境をよくするためのグッズを探しにホムセン巡りをしていたら、こんなものを発見!!

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…ええ、当然我慢出来ませんでした、そんなの無理でしょ(;_;)?、なのでそのままお迎え。

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たとえ命が無いモノでも一緒に暮らしたいモノはある、確実に。自分にとってはバイクもそうだし、カメのぬいぐるみもそう。いい年したオッサンだけど、こういうお気に入りなものはやめらないのよね(^~^)<ばき

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2020.07.19

責任は取らないとね

時期的に少し遅れたけど、庭土にサツマイモを植える作業をしないと秋の食糧が確保できないので庭土を掘り返していた。

自宅の庭土では日差しが当たるところと深くイモが育つ環境がそれほど広くないため、少し前までジャガイモを育てていた場所を掘り返してそこにイモを半身浴させて芽吹かせてそこから根の付いた芋ヅルを育ててからそれを植えるのが自分のサツマイモ栽培のスタイル(^^)b

ジャガイモは葉や茎はとっくに枯れていたがついつい掘り出すのがおっくうだったのでそのままにしてた。なので梅雨の合間の晴れ間を使って、まずはジャガイモを掘り出さないと…よいしょっと。

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少し大きめのシャベルを土に突き立てて掘り返してジャガイモを回収してゆく。それを数回繰り返していたら、掘り返した土の中から比較的大きいニホントカゲ(ツヤツヤしていて若い頃はシッポが青黒くて引っ張るとシッポを切って逃げるやつ)が出てきて驚いた。うわ、なんだいこんなところで寝てたのか?、いや~悪い悪い(^^;)

そのトカゲはなにやら名残惜しそうにそこに少しいたけど、捕まえる気もないのでそのままジャガイモ掘りを続けてた。

そしたら、土の中からヤマイモの零余子(ムカゴ)みたいなものがポロポロ出てきた。ムカゴ??、なんで土中にあるの?、とつまんでみたらそれはムカゴの手ごたえじゃなくプニプニと柔らかいモノだった。…なんだこれ?、そのあたりを探るとこれだけ出てきた。

Punipuni2020

ここで気が付いた、あっ!さっきのトカゲはお母さんトカゲで、これはそのトカゲさんが生んで守ってたタマゴだ!

Tamago2020

触るとプニプニとした弾力があって柔らかい。タマゴってもっと固いイメージがあったんだけど、そっかトカゲのタマゴは柔らかいのね(^^)

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…で、困り果てた。なにせお母さんトカゲはもう逃げていなくなってしまったし、このタマゴたちをそのまま土に埋めたら間違いなく育たず死ぬだろう(あと1Hもすれば大雨が降る予報だし)。ちょっと調べてみたら、ニホントカゲはお母さんトカゲがタマゴが孵るまで飲まず食わずで世話するらしい。その世話無しで、はたしてこのコらは孵化出来るのだろうか(-_-;)?

Dousiyou220

ウズラやニワトリといった鳥類ならタマゴを温めればいいんだろうけど、トカゲは爬虫類だし、温めたらよくなさそうだけど、冷え切ってしまっても危なさそうだし、あぁ!どうしたらいいんだ!(T◇T)

見なかった事にして土中に埋めてしまえばいいのかもしれないけど、トカゲ母子の幸せをイモ掘りでぶち壊してしまった責任は重い。なのでこのタマゴを責任もって孵してやりたい。なので少し調べた。

 ・土の上に置く
 ・上下さかさまにしない
 ・乾燥させない

くらいしかノウハウが得られなかった。でもやれるだけのことはやろう、さっそくタマゴがあったあたりの湿った土を取ってきてそこにタマゴを正立状態でそっと置いた(まるで種まきのようだな、とふと思ったり)。そこに水を散らして蓋をして乾燥を防いだ。

Hukajyunb2020

本来土中にあるべきタマゴだから、明るいとまぶしいだろう、とその状態で暗所に置いた。そしてたまにこの土入りパックを手の上に置いて上からも手のひらを10分くらいだけ当ててほんの少しだけ熱を感じられるくらいに温めたりもした。このコらが無事に育って孵りますように(-人-)オネガイカミサマ!

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そんなことを2週間くらいずっと繰り返してたけど、何の変化もなかった。ああやっぱりダメか、トカゲさんのタマゴを人間が孵すなんて無理だったのかなぁ、とあきらめかけていた、今日(7/19)のついさっき(18:45頃)、毎日何度もタマゴたちを見ているんだけど同じように覗いてみたら、一つから頭が生えてた!

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おおっ!突然だが、ついに孵ったか!、よかった!、生きてたか、ずっと会いたかったよ~(^^)/
しばらく様子を見ていたら少しずつ這い出して、無事に小さな小さなトカゲさんが誕生♩

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湿度と土とタマゴの生命力のタマモノだね、よかったよかった、あの時のトカゲのお母さん!、無事に生まれたよ!

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まだ一匹目が孵ってから少ししかたってないので、残りのタマゴはまだ反応がないけど、同じタイミングで生まれたタマゴだろうから近いうちに孵るかな~♪、ちょっと楽しみ。

なお、孵ったこの子らはこのまま自分が飼うようなことはせずに、ちゃんと野に放つよ、そこからどう生きのびるのか(死んでしまうかもしれない)は彼らの宿命だから、そこは自分が感情を入れて左右してはダメだ。野に生きる生命は、野のルールの中で生きなければならないからね(^^ゞ
 
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7/20 19時追記:

今朝になったら2匹になってたけど、一匹は絶命してた、自然の摂理とはいえ悲しい(T_T)。
残った一匹は元気モリモリだったので、そのまま庭に放った。達者でな~、また会おう(^^)/

そのまま日中在宅勤務の傍らに置いてずっと観察していたけど動きが無くて、夕方になったらタマゴからまた頭がヒョッコリ出ていた!、よしよし、また孵りそうだ、ゆっくり出ておいで♩

そう思って少し夕方に運動不足解消で自転車に1時間くらい乗ってさっき戻ったら、二匹孵って元気にチョロチョロ走り回ってた(^▽^)

カワイイ~♪、楽しい~♪、もう最高ゥ♪、さあ、また庭にリリースしないと。いや、このコらが何を食って生きてるか判らないのよ、生餌しか食わないらしいけど、簡単に捕まえられる小アリは食べないので食糧調達は自分には無理。なのでここでは飼い続けられない、だから後はお前ら自身の力で生きるんだぜ、じゃあな!また会おうぜ!

Chorochoro2020

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2019.03.17

今までありがとう、りょう

少し前から、実家から何度か連絡が入っていた。

我が愛猫、りょうが体調不良でもうダメかも、と。

彼女をあの地で拾い上げてから気が付けばもう15年。出来ることなら一緒に暮らしたかったけど、離婚して独り暮らしになり、長期で地方を回る仕事を本格的に始めた矢先だったのでそれも叶わず、数多くの猫を養育した実績のある両親に預けて、そちらでほのぼのと暮らしていたりょう。

でも、月日がたって、彼女も老いて、かつてのヤンチャな子猫とは違い、すっかり落ち着いた老猫になって、共に老いた両親とはいい組み合わせだな、と思っていたけど、ついに彼女にも天命が尽きる時が来たのだ。

長生きする猫なら20年くらいは生きる。短命な猫は5年もしないで亡くなるのも見てきた。そう考えれば大けがせずに、大病せずに、15年を生きてきたりょうの命が尽きようとするのは、それほど理不尽な事じゃないのかもしれない。

…でもね、やっぱり嫌なんだよね、自分が愛した命が尽きようとするのはすごく切ない。それが傍から見ればタダのイヌネコだとしてもね。なので先週の土日に仕事を無理やり前後に押しやって時間を作って、実家に戻ったよ。そしたら、今までになくヨボヨボで、ガリガリで、フラフラなりょうがそこにいた。

Ryo2019

自分自身、今まで飼っていた何匹もの猫の死を見てきた。だから、りょうの命が長くないことは一目見て察したし、一撫でしてその触覚から避けようがないということを理解して覚悟した。荒い呼吸や、よたよた歩けば尿が垂れ流しになってしまうところも、今まで何度もそういう死に目を見てきた、だから判る。

…今まで頑張ってきたね、今も相当辛いだろうなぁ、でもここまで頑張って生きてくれて、ありがとうな、りょう(^^)

こんな状態なのに、撫でるとゴロゴロ言って、甘えようとする。仕事ばっかりで一緒に暮らせず、たまにしか遊んでやれなかったのに、もっと遊んで、とせがんでいた若い頃のようにふらふらと自分の元にやってきて、膝の上に乗りたがる。よしよし、お前は元々遊びたがりの元気な子だったけど、仕事ばっかりで構ってやれなくてごめんな…

でも最初に見つけた時から、お前とは運命の出会いだったと思うし、高速を走る車内で箱から飛び出してドタバタ暴れて、でもしばらくすると膝の上で疲れて寝込んだお前とのドライブは楽しかった(^^)、そういえばお前は元カミさんとも会った事があったなぁ、お前も向うも、もう覚えてもいないだろうけど(苦笑)

やつれた毛並の背中をなでると背骨の突起がごつごつと感じられる。こんなになるまで痩せちゃったけど、前は丸々してたし、じゃらして遊ぶと疲れちゃうくらい元気に飛び回り遊んでもっと遊んで♪、とするお前はかわいかったよなぁ(^^)

色々な事を考えながら、まだ生きているりょうの背中をなでて最期になるだろう共に居る時間を過ごした。覚悟してりょうを膝から下ろし、これから起こるだろう事を両親に頼み、実家を出ようと玄関に来たら、りょうが背後からよたよたとその玄関まで出てきて、か細く鳴いた、まるで最期の別れを告げにきたかのよう…泣けた。ごめんな、一緒にいられなくて。

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現場に戻ってわずか数日後、実家からりょうが静かに息を引き取った、との連絡があった。

覚悟はしてたけど、やっぱり悲しい。でも僅かな時間ではあったけど一緒に生きられた事に対する感謝の方が大きい。本当にありがとうな、りょう(^^)。でも、出来る事なら、もっと一緒にいたかったなぁ。あれだけやんちゃな子だったから、もっと一緒に遊んで、一緒にご飯食って、一緒に寝て、一緒に生きたかったなぁ。
 

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