2022.04.19

見知らぬ大先輩逝く

大昔やっていて、社会人になって少しした頃に一旦止めて、でも新型コロナで再開した無線趣味、実は自分をこっちに引き戻してくれた人が居た。仮にその人をIKTさんとする。その人が少し前に亡くなっていた事が判ったのでちょっとだけ書く。

緊急事態宣言をうけて慣れない在宅勤務を始め、休日でもどこにも行けず、家に籠る時間が増えたので部屋を片付けてた時に、昔やってた無線趣味のトランシーバーが出てきたのがその趣味を再開する発端だった。とはいえ、ただ出てきただけならそこ止まりだった。だけど電源に繋いでアンテナを伸ばして受信したら、結構多くの人がまだ無線をやってて、色々な交信が聞こえてきた。その中にIKTさんはいた。

交信内容を聞くと相当の高齢らしく80代で、足腰が相当弱ってるらしい。それでも無線機から聞こえてくる声は意外としっかりとしてて、会話も老人なりではあったが問題なく、毎日元気に無線交信を楽しんでる様子が聞けた。ああ楽しそうに無線やる人がいるなぁ、と思って、なんとなく、この人としゃべってみたくなった。ほかにも何人も「この人と交信して会話してみたい」と思う声が増えてきたのもあって、じゃあまたやってみるか、と思い立ったのが無線趣味再会のきっかけだった。

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総務省から無線局の免許が下りて、合法的に電波を送信できるようになったその日、さっそく自分はIKTさんに声をかけ交信してみた。かれこれ四半世紀ぶりの無線交信だったけど、ああこういう世界だったなぁ、と感じながらIKTさんと楽しく交信させてもらった。それ以降強力に入感するIKTさんはおなじみの交信相手となり、しょっちゅうご挨拶やら出先からとか、アンテナ調整した結果の確認で、とか、色々な機会で何度も交信して会話するようになった。

とはいっても無線趣味の世界は電波を介した会話でのみのコミュニケーションであるため、一度も会わなかった。どういう人相でどういう背格好で、といったことは全く分からないでの音声会話だけの付き合いだ。でもそれはそれでその人となりが判り、コミュニケーションが成立する。そういう世界の中で自分はIKTさんと会話して過ごした。

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あるときから無線で声を聴かなくなった。たまに不調になって入院して1~2週間電波を出してない、という事はあったので今回もそういう感じなんだろう、と思ってたけど、1カ月たち、2カ月たち、全く受信機から気配が消えた。高齢で不調気味ということで、もしや…と思ったが確かめようがない。どうかご無事で、と思いながら過ごしたが、先日その音信普通になってしばらくしてから亡くなっていた、という事が風の便りで伝わってきた。

…ああ、そうか…やっぱりなぁ、悪い予感だったけど、当たってしまった。結局一度も直接お会いする事はなかったので、自分が記憶しているのは声だけ。おせわになりました、ありがとうございました。一度お会いしたかったです、それが残念。

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無線趣味の世界はワカモノがやってこない世界なので毎年平均年齢が上がり、そして数が減っている。自分の年代で若い方で、中心となる世代は60~70歳くらいだと思う。すごく面白くて奥が深いのでドハマりすれば死ぬまで楽しめる趣味だと思う。でも多分今の中心世代が老いて倒れてゆくようになると、もう先が無いとも思う。

自分の主に関わる世界であるバイクも、一時ワカモノから愛想つかされて毎年平均年齢が1歳上がるという状態になってた。でもここ数年でワカモノが小さいバイクや中型バイクに乗ってくれるようになって、ライダー人口がふえて、新車が売れるようになり。市場もひろがり、息を吹き返した感がある。

片や衰退の一途をたどる無線、片やそのフチから蘇ってきたバイク。バイクと同じようにきっかけがあれば無線もまだまだ回復できると思う。その奥の深さや感じられる楽しさは両者とも質も量はちがいこそすれ、決してお互い引けを取らないくらいの楽しいモノだと思う。そんな世界に戻った自分が思うのは、自分がこれからこの世界に興味を持って覗こうとする誰かにとってのIKTさんになれるかな?、ということ。

できればいいんだけど、ちょっと難しいかな?、まぁゆるゆるとですが、トライしてみますよIKTさん。
 

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2021.11.04

久々に(バイクとカメさん)趣味を満喫

新型コロナの感染が収まって来て、色々なところで規制やメンタル的縛りが緩くなってきていると感じる先週末に、ちょっと思い立って久々にバイクで少し遠出をしてみた。

相棒は我が愛しのポンコツ、ヤマハXT600Zテネレ。あと2年で製造後40年を迎えるロートルだ。40年たったら過剰品質すぎて100年でも使える原発だって廃炉にしろ、という国で、もっと粗末な作りのバイクが40年間も走り続けられる訳がないのだけど、でもどっこい生きてるのよ、こいつはね(^^)👍

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新型コロナ感染が広がってからバイクで高速道路に乗って遠くに行く、という行動を殆どしてこなかったので久々に乗る高速は新鮮だったけど機距離にして200km程度をあっさり走り、目的地に着いた。途中で以前御前崎で遭遇してナンパした同じテネレ乗りの一言坂さん(仮名)と待ち合わせて、同じバイク2台で某所に出向いた。ここで知り合いがやってるバイクのイベントに参加。久々に会う知人や初めて会う人達との楽しい時間を過ごさせてもらった。全員マスクしてるとはいえ、やっぱりこういうの楽しいよなぁ(^^)♪

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その後一言坂さん(仮名)と会場を後にして、新型コロナ感染予防対策された食事処で久々にご飯をご一緒して解散。また会いましょう(^^)/

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単独行動となった自分はその後、帰りの高速道路に乗る前に思い立って、そこから数十km程度離れたとある場所へ向かった。そこは以前自分が仕事で住んでいた街、日本各地にある「マイホームタウン」の一つ、御前崎市浜岡町。先の一言坂さん(仮名)と初めて出会ったのもここの灯台での出来事(その頃はこの町で生活してた)

そこから実家等へ帰る際にお土産で良く買っていたお菓子屋があるのだ、そこに久々に行ってみたかった。

…かれこれ5年ぶりくらい?に足を踏み入れた町は記憶にあるはずの建物や、自分の定宿だったホテルなどが無くなって更地化してた。ちょっとショック。ただ再稼働のめどが立たない現状では、こうなるのも必然。血流を止められた部位は壊死してしまう、という事をしみじみ感じた(涙)

…もしや、あの和菓子屋も無くなっているんじゃ…と思ったらちゃんとあった、よかったよかった(^^)

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ここは遠州名物元祖亀まんじゅうの、かめや本店。その名の通り亀を模した饅頭がいっぱいある、カメ好きにはたまらん店なのよね(^^)b

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今日は久々だけど、あちこちにカメさんを配る予定が無いので自分用にこれを買う、そのために寄ったのだ。

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そう、この特大サイズのカメさんをお迎えするためだ。…コスパ?、そんなことは考えないのよ、これはかつて世話になったこの地域、この店に対する感謝を含んでるプライスレス。たった一個の饅頭だけど、これでこの店の売り上げが増えて地域にお金を落して、それがたとえしずくの一滴だったとしても、それをこの地に落としたい。そういう気持ちだから、この特大しか眼中になかった。とはいえ、買ったのは化粧箱入りのソッチではなく、質実剛健な簡易包装のコッチだけどね(どうせ食うのは自分だけで中身な同じ、ゴミになるのならないほうが良いという判断)

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バッグに買ったカメさんを乗せて、さあ帰るか!、と高速道路に乗って走る。陽が差しているうちはいいけど、陽が陰ってきたら一気に冬のような寒さを感じるので慌ててSAに飛び込んで着込んで冬用グローブに交換。この時ちょっとしたことがあったんだけど、それは次回紹介することにして今回は話を先に進める。

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…ついに買ってきたカメ饅頭を食す時が来た。

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こうやって見るとそんなに大きさを感じないけどそこそこの重量感。

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なおカロリーはこの通り100gあたり291kcalとある。封を解き放ってその姿を露わにする。

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この通り、見るからにカメであることを主張する意匠(^^)。さっきの100g当たりのカロリーから総カロリーを算出するために重量を測定。

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…ポリ袋等の重量を引けばおおよそ520gってことか。つまり総カロリーは1513kcal…あれ?思ったより多くないも<ばき!

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とはいえ、さすがにこれを一度で食いきるほど自分はもう若くない_| ̄|〇。さあ、それでは(部分的に)頂かせてもらうとするかな?、もうコーヒーは落としてあるから、と思って…でもやっぱりここで止まってしまった。

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…だってこんなにカワイイんだもの(T_T)<ばき


PS, その後ちゃんと約100gずつ切り分けて食いました。その姿がちょっとスプラッタ風になってしまうので画像は自主規制(苦笑)

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2021.07.14

賞味期限は自己判断と自己責任

先日自分がUPした納税通知と納税現金の画像に、支払える能力を見せつけているとのコメントを頂いた。

確かに支払える現金を用意してた。それはこの時期にこのくらいの税負担が発生する、と事前にわかっているからそれをコツコツと一年かけて計画的に貯めておいた、そしてその努力が一瞬にして無駄になる不条理を自分に刻み付けるために、これから失われる蓄財に別れを告げる一種のセレモニーなんだけど、そうではなくそのくらいの金額をポンと払える経済力があることを自慢してる、と取られてしまったみたいで反省。

実際の自分の生活は、日々どれだけ生活コストを削って行けるかの探求を繰り返している、フグ刺しのように向こうが透けて見えるようなうすっぺたいモノなんだけどね。

例えばこれ、節約生活の手段の一つだけど何やっているか判るかな?、これは朝食時にコーヒーメーカーでコーヒーを落としている所に、凍らせて保管してる業務スーパーのペッパーウィンナー(400gで税抜198円)を置いて、調理前に解凍してるところ。なお三洋電機製のコーヒーメーカーのポットはガラスが割れて(亀裂が大きく入って)いるのでそれを外からテープ貼って止めて仮処置して早2年くらい。そのまままだまだ使うよ、砕け散るまではね。

Kaitoucafe

こうやって、カチコチのウィンナーを直接フライパンで焼くより、捨ててしまう熱を使ってプレヒートしてやると、カセットコンロガス消費量がほんの少し減らせる、時間もちょっと減る、という節約術。そしてある程度解凍されたこのウィンナーは包丁が通りやすくなっているのでサクッと縦に半分にして、厚さ2~3mmの半月状にしてから火にかける。そうすると食材への熱の入りが早くてガス消費量を減らせる(調理時間も短くなる)し、ウィンナに含まれる油脂が早く多く出てくるのでフライパンに油をひく必要がなくなるから食材も節約できる。…ああっ!、セコイ!と石を投げないでぇ(T◇T)!

この一つ一つははっきり言ってどれも-1円の効果もない低レベルの削減幅しかない。でもそれを全て億劫がらずにコツコツ拾い集めて、そういったことを毎日毎月毎年、何重にも積み重ねて自分はずっと生活している。この積み重ねをツライとかメンドクサイと思ったらそこで負け。生活の全てにこういう、例えるならフライドチキンの軟骨とか骨髄までしゃぶった後のガラをさらに煮込んでラーメンスープ作る時の出汁にして、脂でベタベタになった手を拭いたペーパーを含油燃料としてその工程に使うような、そういう膨大な節約活動を寄せ集めて積んだ砂の城の中で自分は暮らしている。一つ一つは殆ど意味のないものも多い、でもそれを意識して繰り返し実践することでそういうマインドを維持し続けている、と言えば何となく判ってもらえるかも。

…というこの手の話はその詳細をUPすると殆ど全ての人がドン引きしちゃうのでホントはやらない方がいいんだけど(苦笑)、もうちょっと続けてみる。

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そういう暮らしをしている自分の元にもサラリーマンと言う身分である限りボーナスと言うモノが出る(ただし所属組織の業績と自分の人事考査の結果がよければ、だけどね)

昨年は新型コロナや不景気の波をかぶったのか、新米管理職としての評価が低かったからか、一昨年からかなり減った。今年は若干盛り返して、おおよそで言うと、昨年削減された分を-100とすると、今年はその底から+60くらいは取り戻した。トータルでは以前の水準に戻ってないけど、でも出るだけありがたい、ありがとう仏様(-人-)南無阿弥陀仏。

今までの水準に達していなくても頑張った結果少し取り戻したので、頑張った自分に、自身が出来る贅沢&ご褒美ということで、今年も恒例にしているボーナス支給日に好物のサバ缶を開けた。それがこれ、知ってる人は知っているちょっと高いサバ缶(^^ゞ

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マルハニチロの花月シリーズ。これは一缶200円くらいの高級サバ缶なのよね(^^)♪。でも今はこれが買えるほどボーナスの水準が戻ってない。なので今年は恒例の「夏のボーナスでサバ缶」を買わなかった。じゃあこれはなに?って?、これは実は2017年に某僻地にトバされていた時に買ったもの。なので賞味期限は2018年9月で切れてる。ほらね。

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賞味期限が切れて3年もたってるモノなんて食えたもんじゃないって?、いやいや、サバ缶はこの期限が切れてから2~3年くらい寝かせたモノが一番美味いのよ。だからこれは経済的余裕があった当時に買って、ずっと寝かせてた貴重品。そろそろ食い頃なので思い切ってそれを開けてしまうのさっ、頂きまーす(^◇^)/

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缶詰は賞味期限が切れた先に味が熟成して上手くなるパワーバンドがある。だからそれを狙って自分はあえて賞味期限を切らして保持する。
賞味期限というのはメーカーが一定基準で保存した場合に「ここまでなら美味しく頂けると思いますよ」という指針を示しているだけにすぎない。賞味期限信者は切れたら即廃棄という話も聞いたことあるけどなんてもったいない!、食えるか食えないかを決めるのはメーカーじゃない、買って食う権利を有している自分自身だ。それを自分の判断力と責任を使って食う事は誰にも止められない。そしてそれでもし不利益を被ったとしてもそれに対する責任は自分自身にある。それを判った上で自分は賞味期限を切らしたものを大丈夫&美味しく頂いている。そうすることで食費も少し安くなるしね。

そういう食材は昔と比べると結構増えている。驚いたのは、最近スーパーのパック豆腐の持ちが極めていいこと。普通豆腐なんて賞味期限が切れたら酸っぱくなってオェ~!、喰えたモンじゃなくなるはず。なのに最近のスーパーの豆腐は、賞味期限が一週間くらい切れていても味はほぼ変わらず、甘みすらうっすら感じる美味さ(注:売ってる全てではなく特定銘柄(ドンキの2個60円の一番安い木綿豆腐なんだけどこれが意外とウマイ)しか食ってないのでそれだけなのかもしれないけど。

ヨーグルトは1カ月切らせても問題ないし、納豆は3カ月くらい切らしても味は変わるけど食える。最近の食品製造の衛生管理って相当スゴイんだろうなと思う。当然だけど、肉や魚、野菜、総菜等々はそれなりしか持たない。最後は食えなくなるくらい劣化する。だから絶対食い残しをせず、冷蔵庫に入れたものは全て廃棄せず食いつくす。結果としてそれが食費を抑えてくれるから自分としてはwin-winの関係。

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…で、本題。実はちょっと前に冷蔵庫を片付けていたら、奥底からレトルトミートボールが出てきた。いつ買ったっけ?とふと賞味期限を見ると最近?じゃん、いや絶対買ってないぞ?、こんなの家計簿に付けた記憶無い!、と思ってよく見たら賞味期限約1年前に切れてた(冷汗)。一年前の家計簿には春に買った事が記録されてた。他の長期保存可能な食材の裏に隠れて忘れてた、失敗。

あららこの手の透明ポリに入って遮光してないレトルトをここまで切らしたことなかったな、でも未開封で冷蔵庫の奥底だから、これ多分食えるだろ、大丈夫だな。…と、それを食ってみることにした。判断するのは自分の仕事で自分の権利で、自分の責任を果たす事でもあるから。なおカレンダーを表示してるアイホン7は会社から管理職に支給された業務用のもので私物ではないのであしからず。自分の私物ケイタイ電話はまだガラケー、生活コストを削るにはスマホの存在は害悪でしかないからね。

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とはいえ、封切っていきなり腐臭が漂ったら嫌なので、開封は屋外で実施。某北欧製缶詰のような危険性は無いけど悪臭が住環境に付くのは嫌なので。でも開けたら普通に美味そうな香りしかしなかった。なので昨年から導入している電子レンジで加熱し、食パンの上に盛って食ってみた。

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…普通の市販のこの手の肉団子の味しかしない。何の違和感もない。ごくフツー。食える。今までほったらかしで悪かった、ごちそうさまでした(-人-)

…よし、これで一つ新しい経験を積んで自分は賢くなった、この手の遮光性の弱いレトルト食品は賞味期限が1年くらい切れても食える…と…メモっとこ(._.)φ

これで半額見切りされてるようなこの手の食材があったら安心して買って、そこからさらに長期保存して、細々と長く食いつなげる。こういう事を積み重ねることで節約という地獄の賽の河原の石積みが一つ増えた。「チリも積もれば山となる」、と古人は言ったそうだけど、チリって本当に小さくて薄くて、しかもどれだけ積んでも一瞬のクシャミで全て吹っ飛んでムダになる。費用帯効果はすごく悪い。その節約で産みだす費用は多分本業なり副業なりで頑張って働いた方が身入りは絶対いいはず。でもそのムダに思える日々の発見や経験をを掻き集めて積むことを続けないと節約生活っていうのは辛いだけで成り立たない。

でもそこにもしも本人が「面白さ」や「幸せ」を感じることが出来たらか?それこそが趣味とか道楽と言うモノに繋がってくる。コレクター系オタク趣味なんて、やってる本人は楽しくて幸せを感じるだろうけど傍から見たら賽の河原の石積みそのものの行為を現世でしてるようなもんだしね(苦笑)


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2021.06.14

洗濯バサミの寿命の長短

自分は自他ともに認める(というか他から認められた事はないけど)洗濯バサミマニアだ。形状より色、色に徹底的にこだわっているのは、過去に何度もUPしたことがあるので興味がある方はそちらをどうぞ。

で、洗濯バサミなんだけど、実はそんなに寿命が長い商品じゃない。樹脂は紫外線でやられ、紫外線にさらされてない屋内保管でも、強力なスプリングにいつも押さえつけられてるので砕けていってしまう。なので、定期的に点検をして、劣化が見られるものは今までの活躍に感謝しつつ、廃棄することになる。

洗濯バサミは主に熱可塑性プラスチックと、鉄製のスプリングから出来てる。なので紫外線劣化したプラスチックは可燃ごみ、スプリングは金属込みでそれぞれサーマルリサイクルとマテリアルリサイクルの流れに戻してやる。またまわりまわってウチに来れたらよろしくな。

一個一個丁寧に分解して、樹脂部と金属に分けた。

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でも、そんな短寿命の商品である洗濯バサミも強烈に長持ちするモノが存在する。それがこの画像のプライヤーの脇においてある竹製の和バサミ。実はこの竹製の洗濯バサミ、先の2006年のネタで登場した「十数年使い込んだ飴色になったやつ」そのものだ。つまり、もう30年くらい使ってる事になる。

プラスチック製のが短いと半年持たないのに対して、竹製の洗濯バサミは、竹部分がカビたり、スプリングがサビ無い限り延々と使ってられる。その二つが発生して廃棄したものもあるけど、使い終わった後に濡らしたままにしなければ、ずっと使える。この竹製洗濯バサミは、多分まだまだ使える。使っている間にプラの奴はどんどん世代交代してゆくのにこれだけはいつまでも生き残る。なんだかちょっと不思議。

平々凡々な日用品である洗濯バサミだけど、こうやって考えてみると意外と奥が深いでしょ(^^)?

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2020.10.26

令和の時代にアマチュア無線に思うこと・その2 バイクとアマチュア無線は似てる

四半世紀ぶりに再開したアマチュア無線。それまでの間、そして今もなおメインの趣味であるバイク、この二つにすごく類似性があると思うので今回はそれを取り上げてみる。バイクと無線に興味がない人は多分何を言ってるか判らないと思うけどごめんなさい。

乗り物趣味であるバイクと、無線趣味であるアマチュア無線の、一体どこが似てるんだよ!、と片方だけやってる人なら多分も思うだろう。でも両方をそれなりにやってみると、この二つは全く違うようで、本質的な所が似てると感じるのでそれらをツラツラと列挙してみる。

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1)共にマニア性や中毒性が極めて高い

…マニア性とは何ぞや?、と言われると説明は難しいが、どっぷりハマりこめる麻薬的な趣味、という所かな?、やりこめばやりこむほど、ドツボにはまるようなそういう感じ。バイクにはチューニングという調子をよくしてパワーを上げる改造趣味があるけど、無線も同じようにマッチングを取るチューニング(SWR信仰)やアンテナの更新やアンプ追加等があって、バイクも無線も共にそれらはやってる本人が自己満足するまでいつまでたっても終わらない無間地獄だったりする(それが楽しいんだけどね)

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2)古いモノも新しいモノも共存し、両方とも面白く、また実用性も失わない

クラッシック趣味はクラッシック趣味として成立していて、そういう道楽にこだわる人もいるし、最先端のものは本当に先鋭化した高性能なモノがあって、時代の最先端を満喫する事も出来る。

バイクで言えば戦前のバイクと最先端のバイクが共存するように、無線も終段が真空管のものからデジタル変調、果てはネット回線と融合したモノまである。スマホやPCは古いものは殆ど実用にならなくなるけど無線もバイクも古いモノは趣味性の味が出てくるけど、十分実用になる。

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3)王道や流行りがあるし、そうでないチョイスも出来るし、無限の組み合わせが可能

バイクで言えば、車体とタイヤとオイルと後付パーツ類は、無線で言えば無線機とアンテナとケーブルとマイクや電源といった感じ。それはロールプレイングゲームの武器と防具と魔法のアイテム、みたいな感じ。

いいバイク(いい無線機)を持っててもタイヤ(アンテナ)が悪ければ格下に負けるし、逆に非力なバイク(QRP無線機)でもタイヤ(アンテナ)やコース(ロケーション)次第で上のクラスを打ち負かす下克上が可能というワクワクするような面白さがある。それらの組み合わせはメーカーやショップおまかせの組み合わせもあれば、本人の強いこだわりや諸事情により厳選された、または妥協の結果組み合わせられたスタイルも存在しうる。

そして現状に不満を感じればそこから無限のステップアップが可能(ただしそれには応じたコストがかかり、初期は費用対効果がいいけど最後の方は対数比例でわずかな向上のために大金をつぎ込んだりする、ここも本当に似てる)

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4)なのに法的な規制があって古いものは排除される(救済処置アリ)

バイクで言えば排ガス排出規制があって、昔は平気で白煙を吐きながら走れたバイクも、今では新たに作れない(現存する古いのはまだ走れる)。無線も同じ、というかもっと厳しくて、狙った周波数以外の余計な電波を漏らさないような規制がされており、そういったクリーンな電波しか出せないように現在の無線機は規制がかかっている。

ただし、古くて汚い排ガスをタレ流すバイクは新しくは作れなくても古いものはまだ走っていい。規制は遡及されないから。だから古き良きものを愛する人は現存する旧機種を大事にしながら乗り続ける。それと同じように、古い無線機も一定の手続きを取れば、実はまだ使える。

ただし面白い個性的だった古いバイクや無線機は同じようなコンセプトの後継機種が出ないまま、現存する数が減ってゆき、除去に趣味の世界から退場して無くなってゆく。この世知が無い現状は無線もバイクもよく似ている。

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5)電波の波長の長さとバイクの排気量の関係は相似

何処が似てるんだよ!、というかもしれないけど、電波の波長が短いとアンテナが小さくなって無線機も手軽になって安く始められるのが、バイクでいうと小排気量のバイクで気軽に乗ってアシに使うというイメージと重なる。

電波の波長は長く(つまり周波数が低く)なればなるほどアンテナは大きくなってゆき、無線機も大がかりになっていって、イニシャルコストもランニング(維持メンテ)もかかり、のめりこむ率も高くなり、後述するけど資格のランクが上がる率が高くなって、扱うための敷居が高くなってゆく。だけどかけた費用、費やした努力に見合うリターンもあって、電波が届く範囲が広がり、活動の世界がぐんぐん広がってゆく。

これと同様に、バイクの排気量は上がることで馬力が上がり、遠くに行けて、イニシャルコストもランニング高くなり、排気量に応じて上位の資格が必要になって、敷居が高くなるけど(以下同文)。そして両者とも同様にそういう領域に達した人は最初のビギナークラスも楽しむ。お手軽クラスもエキスパートクラスも両方に面白さがある。ここがそっくり。

なおネガティブな話になるけど、人によってはそのあたりを使って下位認定した相手にマウントを取ってくる。短波に出てるオレ(排気量の大きいバイクに乗ってるオレ)の方が偉い!、みたいな事がある。残念だけどね。

なお周波数は430MHz辺りを底としてそれ以上の周波数(波長が短くなる)は逆に敷居が高くなってゆく。バイクで言うと50cc以下のモペットやポケバイやラジコンエンジンのような非力だけど超マニアックな世界で実用性が薄くなってゆく、そういうところも、よく似てる。

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6)電波の形式(モード)とバイクのエンジンの形式も相似性あり

電波には一般的な普通のラジオのAMやFMだけでなくもっといろいろな種類があり、それぞれに特徴があり、メリットもデメリットもある。バイクのエンジンも単気筒から多気筒、空冷や水冷、4stや2stと用途と目的に応じてさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがある。

皆が一般的なモノを使えば単純化出来て、万人が使いやすく出来て、コストも下がる。だけどそれを良しとせず好きなように色々チョイスするのが実に楽しい。そういう癖があるモードやエンジン形式はそれぞれにみなマニアがいて、徹底的にこだわる人がいるのも似てる。

ついでに言うとオフロードとオンロード、アメリカンという感じでバイクにジャンルがあるように、無線機にもハンディ、ポータブル、モービル、固定機と用途に応じたカスタマイズされたスタイルがあるのも似てる。

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7)アウトドアと親和性があり、災害時などの非常事態にも強い

バイクは移動手段でありながらアウトドアな趣味であり、キャンプや林道散策、釣りといった一般的なアウトドア趣味との親和性は高い。

無線も無線機を持ってドライブ中に交信したり(モービル運用という)、開けた海っぺりや、高台に上ったり、山歩きして見晴らしの良い所から交信したり(移動運用という)キャンプする際に大き目のアンテナを張って夜通し交信したりする人もいる。バイクに乗る人も、無線する人も、アウトドアする場合はそれだけでなくそれらと組み合わせることで楽しみを増幅させる人が多い。

また無線はその通り、無線通信をすることが出来るので固定電話とか携帯電話回線がトラブったり停電で使えなくなったりしても、外部と通信する事が出来る。携帯の電波が届かない場所からでも自ら電波を発する事で助けを求めたり情報を得る事が可能。バイクも同じく災害時に道路が寸断されていてもバイクなら走れるという所が被災地にはよくあって、阪神大震災や東日本大震災でもバイクはあちこちで活躍してた。

つまり、無線もバイクも非常事態の際には趣味の枠を超えて役に立つ。

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8)年齢分布が少子高齢化(かつ男女比率が男に偏りがち)

バイクの世界は現在平均年齢が52歳とかいうくらい高齢化が進んでおり、毎年平均年齢が1歳ずつ上がっているオッサンばかりの世界だ。(つまりオッサンがワカモノより多く新規参入しているということ)。

無線はバイク以上にもっと少子高齢化が進行ていて、半数以上が恐らく60代以上だろうな、と思うくらい老人比率が高い。無線の世界以上に老人比率が高いのはせいぜい猟友会や農家くらいだろう。

バイクは最近ワカモノが少しずつ小中型バイクに乗るようになってきたけど、無線はワカモノの新規参入が極めて少ない。正直もう助からないと思う。ワカモノがこの世界に入ってこないと、自分が老後になったころにこの制度自体が無くなっているかもしれない。今から何かのブームが起きれば話は別だが、みんなスマホに夢中だろうし。

ただし、老人趣味としては無線はすごく良いんだよね。特にもし一人暮らしの中高齢ならば、今から無線を始めておくと老後生活が少し花開くと思う(これは次回記す)。

蛇足だが、バイクも無線も男女比率で圧倒的に男が多い。両方を掛け合わせると初老のオッサンだらけの世界。逆に言えばこれを趣味とする女性はこの世界の中で一般社会よりも大事にされる傾向にある。

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9)趣味なのに楽しむために公的免許が必要で、同じ趣味なのに免許がランク分けされる

バイクで言えば乗れる排気量に応じて下から原付、小型二輪、普通二輪、大型二輪という免許があり、それぞれ乗れるバイクや出せる速度、走っていい道が決まっていて、難易度と取得コストは上に行けば行くほど上がる。

それと同じようにアマチュア無線にも下から四級、三級、二級、一級、と資格が体系付けられていて、出られる周波数帯、出せる出力、使えるモードが決まっていて、難易度と取得コストは以下同文。

そして最下位の資格である原付でも四級でも、出来る範囲での楽しさ面白さが目いっぱい体感出来るし、ステップアップすればするほど楽しさと世界が劇的に広がってゆく。そして、上位資格保有者になればなるほど、下位資格保有者にマウントを取ってきたり「早く上にステップアップしろ!」というハラスメントをかけてくる。ここも残念ながらそっくり(-_-;)

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10)一般人から認められず奇異な目で見られがち

バイク乗るというだけで暴走族扱いされた時代もあったけど今はその暴走族が絶滅したのでそういう問題はないとしても、バイクが社会的に完全認知されたか?、というと残念ながらまだそうでない。敷地内でバイクを維持っていても、ご近所さんからはどこか変わり者としてみられている事は経験上感じる。

それと同じロジックで、例えば出先で無線交信していると「コイツ一体何者だよ」「何やってんだ?、盗聴してるの?」、と、言う感じで一歩引かれてしまう。どう頑張った所でオッサンが怪しげな電波を出している事実は変わらない、社会的に認知されたさわやかな趣味という見方なんてされっこなくて、不審な人物が、不審な行動をしている、というネガティブな視線を感じる。

バイクも無線も、もうちょっと社会的地位向上が図られてもいいと思うんだけどな…(T_T)

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11)粘着性のイヤガラセをする嫌らしい人間も、マナー違反者も、違法者もゴロゴロいる世界

性格がねじ曲がっている嫌われ者というのは実社会でもそこそこの確立で存在するけど、マニア性の高い趣味の世界はその出現確立が一般社会より明らかに高い。

その法則に残念ながらバイクも無線も該当していて、いい人や面白い楽しい人が沢山居る確率がぐん!と上がる反面、嫌なヤツと遭遇する確率も確実にぐん!とハネ上がる。詳細は割愛するけど、これはどんな趣味でも避けられないリスクだと思う。

例えばバイクでマナー違反や違法者と言えば具体例を挙げるでもない。それが上記で記した社会的認知度を悪い方向にしてる原因にもなっている。

それと同じように、無線も決められた規則やマナーを守らない輩もいるし、無免許で無許可の完全に脱法状態(なお罰金100万以下というかなり重たい刑罰対象だ)での無線運用をしてるやつらが驚くほど大量にいる。

平日の昼間のV/UHF帯なんかは正規局が逆に妨害されて虐げられる北斗の拳状態で残念ながら法の秩序を守る番人は居る事になってるけど実際に働いてる姿は電波同様見えないらしく無法者は誰一人捕まらない罰せられない状態で完全放置されているのが実情。

ちゃんと法を守って規則もマナーも守る正規ユーザーもいて合法的に楽しみたいので、そういう人を法の力でちゃんと守って欲しいけど、逆にそういう人たちだけが法の縛りを真面目に受けているため身動きできなくされて、法に縛られない無法者に一方的に虐げられてる。交通社会でいば青信号で交差点に入ったら真横から赤信号無視で車が突っ込んできたのに被害者認定されないくらいの理不尽さがあるのだ、両方とも。

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12)「…たるもの、こうあるべき」という独善的原理主義者が実にウザったい

バイクも無線も、自分がこうだと信じたらそれが誤っているのに曲げないで、かつそれを他人に無理強いして押し付けてくる奴が必ずいる。

バイクはそういう奴らと会うのは休憩してる時に雑談でもしないと巡り合わないし、仮に仲間内にいたとしても付き合いを排除すればいいのだけど、飲み屋でからむ上司のように扱いはメンドクサイ。

対して無線は必ず1:1で交信相手がいる趣味なので相手がそういう輩と判らず繋ぐリスクがありその場合は嫌でも遭遇してしまう。事例は色々あるけどその最たるものは交信記録を送り合うQSLカードの発行強制や未発行者に対する差別的言動やイヤガラセ。それはアマチュア業務のマストではなく単なる慣習でしかないのだけど、50年以上そういうことをやってきたご老人たちは自分が信じてるだけのマイルールを逸脱するワカモノや他者を認めないだけでなく、攻撃やイヤガラセをしてくる。

上記の無免許違法局が前門の虎だとすれば、こういう土着のムラ社会の長老みたいなのは後門の狼。

この二つはワカモノが興味を持って無線趣味を始めても嫌気を感じて止めてしまう2大要素だと思う

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…とりあえずツラツラと文字だけで10項目ほど並べてみたけど、丹念に探すともっと類似点はあると思う。思い出したら追記してゆく。

今回は類似点を並べたために、無線のいい事と悪い事を(特に後半は悪い面が強調される形で)併記してしまったけど、次回は老後の興味としての無線を、興味のない人が新たに無線を始めたくなるようなポジティブな紹介をしてみようと思う(^^;)

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2020.10.12

令和の時代にアマチュア無線に思うこと・その1

バイク趣味は相変わらずなんだけど、今後の老後生活をも鑑みて四半世紀ぶりに再開したアマチュア無線趣味。ちょっと色々思うことがあるのでこれから数回に分けてそのネタをUPして行こうと思う。

そもそも「アマチュア無線」とは何ぞや?、というのはググってもらえば何だかはいくらでもネットから掘り出せるのでご興味ある方は是非どうぞ。

平たく言えば、利益を得ない100%趣味の領域で無線の通信をすること。そのために無線設備(送受信機やアンテナ)を用意して、電波を発して同じ趣味を持つ公的資格を持つ従事者が合法に開設した同じ目的のアマチュア無線局との通信を楽しむ事。今のインターネット万能の世の中に、自力でアンテナを張って電波出して、通信しなくても、胸ポケットに入る薄べったいスマホがあれば、全世界相手にタイムレス&シームレスにコミュニケーションが取れる今の時代に、今更アナクロな電波で通信ゴッコでもあるまい、と思う人が多数だと思う。なにせ実際自分も、これからwin95が出て世の名はインターネットの時代、もう無線は時代遅れだよなぁ、と思ってそこで無線趣味を止めたくらいだもの。

でも、そこから25年が経過して、てっきり滅んだと思った世界に、まるで古代から生き残ってていたシーラカンスの群れのように、アマチュア無線家たちは数を減らし、少子高齢化が激しく進行しながらも、まだたくさん生き残っていて、令和の時代にいまだに無線通信を趣味としていた。

そこはもうぶっちゃけた話、これからを背負って立つ若い人はあまりいない(ゼロとはいわないが老人比率が極めて高く、自分の世代でも若手の部類と言ってもいい感じ)。つまりもう飽和して、新陳代謝が出来ず、ただ崩壊するの待っている、多様性を維持したままの自己繁殖能力を失った生命体の群れとも言える状態。だけど、それでも最後の個体が死ぬまでその群れはどっこいまだ生き続けている。それはまるでデジカメ全盛の時代に、今でもフィルムカメラに傾倒しその可能性を追求し続けているアマチュア写真家や、自動運転電気モータ化が進むモータリゼーションの世界でパン!パン!とやかましい音と有害成分をたっぷり含んだ地球にやさしくない白煙をまき散らす2stエンジンで今も走り回るバイク乗りのような、そういう感じの世界と言えば想像してもらえるだろうか?

フィルムカメラも2stのバイクも、そしてアマチュア無線も、正直あと20年もすれば世の中から無くなってしまうモノかもしれない。でも、逆に言えばあと20年は楽しめるモノ、ともいえる。自分の年齢を考えれば、これからそれだけの間が遊べれば立派なもんだ。同じアホなら遊ばにゃ損♪損♪、ということで自分は四半世紀ぶりに空に帰ってきた。

ここは、追及してもしても底なんて全く見えないくらいマニアックで楽しい技術探求や、ネット社会の前から見知らぬ人と人と人とのコミュニケーションをとる楽しさがある素晴らしくポジティブな陽の世界と、無免の不法局やルールや規制を守らない違法局とそれを取り締まらない当局、といった前門の虎と、QSLカード発行が義務であるかのようなアマチュア無線原理主義を掲げてそのマイルールに従うことが正義!、みたいな偏屈ジジイやネット社会の前からずっといる粘着性のあるイヤガラセをするイヤラしいやつらが巣食うキタナイ世界という後門のオオカミに挟まれる陰の世界を併せ持った、複雑で怪奇な世界。

一言で言い表すなら、世の中全部、社会というモノ全体をぐつぐつ煮詰めて特濃に仕立てたような味付けを電気や電波という媒体を使って表現した世界。もっともっと要約すると、「楽しい事はとことん楽しく、不快な事は不快極まる世界」だと思う(苦笑)

…うーん、こんな書き方をしたら、もう誰もこの世界に新たにやってこようなんて思わないか(^^;)<ばき。でも、社会全体が楽しい事も嫌な事も嬉しい事も悲しい事もあるように、アマチュア無線の世界も決して嫌な事ばかりじゃない(なおバイクもそうだ)

自分はバイクもそうだし、無線についていも、今までやったことのない人にそれを手放しで薦めようとは思わない。でも自身がそれを興味を持ってやってみたい、と思ってくれたら、それを取っかかりに出来る限りの事をして、良い面だけでなく、悪い面も余すことなく見聞きしてもらって判ってもらった上で、それでもその中の楽しいことを追求する人はガッツリ支援する。…でもやりたい、なんて人はまずいないだろうな(^^;)<ばき

今回から数回の間、そういうino的なザレ事にお付き合い頂ければ幸いです(^^ゞ
 

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2020.09.17

22年ぶりのQSO

前回、久々に無線をやりたくなってきた、という話をUPした。最先端テクノロジー万歳な令和の時代に、なぜ今更ローテク極まる無線を再開する理由を上げておく。

 ・在宅で外界と日常コミュニケーションを取る手段の一つ(一人暮らしリスク低減)
 ・災害発生時等での通信インフラ途絶が起きても非常通信が可能(防災対策の一環)
 ・年をとってもやる気さえあれば続けられるので老後生活の娯楽(老後対策)
 
他にもいくつかあるけど、この3つで大半を占めると言っていい。ネットのSNSなんかでも外界コミュニケーションは取れるし、防災対策は無線以外にもあるし、年寄趣味も他にもあるだろう。でもそれなら無線でも別にいいだろ。他人相手のコミュニケーションが主の趣味だから楽しい事だけじゃなくいい事だけでなく不愉快なことも起こりうる世界、なので慎重に熟考を重ねた。

…後々に後悔するなら、この時点でやらなかったことを悔やむよりも、リスク承知で挑戦してやってみてダメだったらその時に後悔しよう。そういう覚悟が出来たので、粛々と再開局手続きを実施。このインターネット万歳の時代に、無線の開局申請はアナクロな方法で、しかも遅い(--;)。とはいえどうにか今日、発行された無線局免許状が自宅に届いた。コールサインは以前使っていたものですんなり再交付。これで堂々と(合法の範囲で)電波を送信することが出来るようになった(^^ゞ

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再開局申請をしてからこの数週間は、家にいる間はずっと無線機の電源をいれてワッチ(受信すること)をしていたので、何となくだけど雰囲気は判る。なので在宅勤務を終えてから無線機のスイッチを入れて、Sメーター振り切れるくらい強い局(市でいうと二つ先のあたりだから20km位離れてる?)のCQに、最小出力に絞った0.5Wで恐る恐るコールしてみた(約四半世紀ぶりだ!)

すると、貧弱な出力とアンテナにもかかわらずあっさり一発ですんなり取ってもらえた(呼びかけに答えてくれることをそう言う)。

当たり障りのない会話は半二重(片方が送信している間は片方が受信し続け、それを切り替えて交互に会話すること、電話のようにどちらも常時繋がっている通信は全二重という)なので、初めて会話する同士なので、長く語ると会話が成り立たない、なので適度の長さで切り上げて、会話のキャッチボールを繋ぐ。…これが面白いんだよなぁ、昔インターネットもパソコン通信もなかった時代、見ず知らずの人と能動的にコミュニケーションを取る無線は新たな世界が開ける楽しさがあった、それを思い出しながら10分ほどの無線通信を行って、無事終了、73サヨナラー~(^^)/

劣化して交換して取り外したバイクのバッテリーを直流電源にした弁当箱くらいのサイズの小さなポータブル無線機、アンテナに繋ぐ同軸ケーブルは窓を開けて通し、アンテナは窓の外に停めた車のルーフ上に四半世紀前に使ってたマグネット式のアンテナ基台を張り付けて、そこにメルカリで値切って買った古い中古のモービルホイップを立てただけ。…これがウチの無線設備(苦笑)

今の所は手持ちのアンテナが対応しているVHFとUHF帯しか運用出来ないけど、無線機自体は非力だけど全バンド出れるオールモード機。だからこれから「貧乏無銭家」らしく遊びながら細く長く無線趣味を続けて行こうと思う。実際今日のカムバック一回目の通信相手は80過ぎのOMさん(Old-Man、ベテランの事をそう称する)。自分がそんな頃まで生きていたとして無線趣味がその頃まで残っているかどうかわからないけどね(なにせ無線従事者は年々減り続けており、社会的問題である国民の少子高齢化どころじゃない老人だらけの年齢分布になってる。こんなに高齢者ばかりでお先真っ暗な状況なのは猟銃所持狩猟免許取得者に次いで深刻だと思う)

…でもまぁ、それでもあと10年くらいは大丈夫だろう(^^;)、なので無線で遊べるうちは遊ぼう。

バイクは最近中型バイクに乗るワカモノが少しずつ増えてきてる。以前の絶望的な状況から少しずつ変わってきている(まだ油断出来ないけど)。無線は…自分より若い人っているの(^^;;)?、少なくともウチに届くUHFの波の範囲には1~2名しか居ないような…

バイクも無線も、来たれ!女性やワカモノ!
 

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2020.08.24

無線熱、少し高まる

少し前に、以前やっていたアマチュア無線を再開しようか考えてるという話をUPした。

手持ちの古い無線機はみんな電解コンデンサがパンクしてる古い家電特融の香りを放っていて、少しは使えるだろうけど、本来の性能はおそらく発揮できない気がする(以前画像を上げた奴は比較的新しいからメンテすれば使えそうだけど)。となると新たな初期投資をしないとダメなんだよなぁ、と思ってヤフオクなり、メルカリなりをツラツラと覗いていたら…気が付いたら中古の無線機を落札してた(^^;)<ばき

Ft817nd

入手したのはヤエスのFT-817ND。コンパクトボディにバッテリー駆動(外部電源も当然可)で、430MHz以下の周波数帯全て出れるオールバンド&AMまで波が出せるオールモードという恐ろしいヤツ。出力は最大5Wらしいが、元々自分はQRP(小出力通信のこと)嗜好があって、以前開局してたときはポータブル機で3Wとか、ハンディ機1.5Wとか、ミズホ通信のピコシリーズで2Wとか、そういうを使ってたりしてフルの10W出してた事は殆どないので5Wもあれば十分。小さすぎて操作性が悪いとか表示が見にくい、という悪い下馬評もあったけど、元々アナログ機を使ってた自分からすればデジタル表示なだけで最新鋭。操作性も元ピコトラ使いとしては何の問題も感じない。これは旧タイプで現行はモデルチェンジしたFT-818NDだけど、違いはTCXO水晶が入ってて出力が5W→6Wに代わってバッテリ容量が増えたくらいなので、じゃあとオプション水晶突っ込んで、バッテリーも中華リチウムポリマー入れてみた。これで旧型817NDでも十分現役続行でしょ?。現代に甦ったピコシリーズ、スーパーピコトラみたいなもんだよね817は(^^)

Ftandpico21

このピコ21Sもぢつはまだ電源入って下記のアンテナ繋いで受信出来る事は確認した。送信はマッチング取れたアンテナ無いから判らないけど、完動のFT-817NDがあれば、もうこのピコの出番はないな、味はあるんだけど(^^;)

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…で、当然だけど今は開局していないのでこれを使って送信は出来ない。なので当面受信に専念する。必須となるアンテナは適当にウッドデッキの手すりに針金を這わせて、それを金属製の物干し竿に電気的に接続し、さらに物干し竿合計3本を電気的に導通させ、しかもその物干し竿の末端からさらに数m針金を伸ばし庭木の間にアンテナを張った。ちゃんと庭土にアース棒刺して同軸ケーブルのシールド側をアースに落とした。

電波を出すのならこれは全然マッチングもなにもないダメダメだけど、受信するだけならロングワイヤーアンテナはアリだ、この無線機は受信範囲が広くて、アマチュア無線だけでなく、普通のAMラジオや短波ラジオ、FMラジオもみんな聞けるので、中学生の頃に持ってた短波ラジオ(東芝のトライX1600だったっけな?)のロッドアンテナにエナメル線繋いで画鋲で止めて壁に這わせて短波放送を聞いてた時以来久々のBCL(遠方のラジオ局の受信をすること)に挑戦、…ラジオたんぱ数十年ぶりに聞いた(苦笑)。やー、なんだか少年の頃に戻ったような気分だ、たのしー、令和の今でもBCLカードって貰えるの(^^)?<ばき

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針金&金属物干し竿ロングアンテナwithアース、地上高は低いけど折り返し長さがトータル15m以上あるからHFのアマチュアバンドも一通り聞ける。令和の時代なのに今も空は意外なくらいにぎわってるんだな。局長平均年齢60歳以上という超々高齢化した世界だけど、あと10年くらいはアナログ電波で遊べそうな気がする。

…よーし、久々に再開局してみるか。嫌な事も山ほどあるだろうけど、嫌になったらそこでやめればいいや、一度再開してみよう、大昔にせっかく勉強して免許取ったんだから、使わないともったいない。とはいえ昔と違って今は電波利用税だ、旧リグ認証費用だ、とイニシャルだけでなくランニングコストもバンバン発生するんだよね、税金大嫌いだからそこだけひっかかる。まぁ無駄な納税に我慢出来なくなったら、そこで止めれば課税逃れ出来るんだからそれでいいや(^^)♪
 

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2020.05.03

アマチュア無線を再開しようかな?

大昔、自分が小学生だったころに、電子工作にハマり、その延長線上にあったアマチュア無線を中学生の頃に始めた。

当然中学生で高価な無線機なんて買えなかったけど、資格を持っていた叔父が古い無線機をくれたのでそれを使って恐る恐る空に出た(電波を発することをこう表現する)

当時無線通信は最新のテクノロジー(だと思った)で、おもちゃのトランシーバーをはるかに超える性能で、近所はおろかEスポが出れば全国の色々な人と会話することが出来て楽しかった!。それに小学生の頃に住んでいた市から親の事情で隣の市に引っ越したことで、同好の志の友人らとのコミュニケーションを無線機を使って取る事も出来た。

無線は高校生の頃まで盛んにやっていた。でもそこからマイコンブームが起き、自分の興味は時代の最先端であったそちらに移ってゆく。結果として社会人1~2年の頃まではツーリングで固定メンバーと会話するためだけに使っていたアマチュア無線も、アナログからデジタルへと改革が進み普及が加速していった携帯電話とPHSに役目を譲って、自分の趣味としての無線はそのころに終わった。5年間の有効期限のある無線局免許状もその頃を最後に切れたままだ。

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そして月日は流れ、今はインターネット万能の時代。文字でのコミュニケーションはアマチュア無線でRTTYという通信があったけど装置は高価で、昭和の少年には夢の機械と世界でしかなかった。でもマイコン改めパソコンはそれを現実的なレベルに引き下げてくれた。RS-232Cを有する8bit-PCでANK文字のみの、借りてきた300bps音響カプラに受話器を押し込んだ草の根パソコン通信から始まり、漢字第一水準ROMを乗せた16bit-PCでMS-DOSを起動し2400bpsのMNPクラス4モデムでパソコン通信プロバイダでの日本語コミュニティを経て、マウスとGUIによるOSとネットスケープナビゲータとADSLで画像とMIDIファイルによる革命的な画像と音楽の鳴るホームページビルダー製のホームページを経て、今では一応在宅で勤務出来たり、家電すらネットにつながって冷蔵庫の中身を携帯端末から確認する時代になった。ほとんどSFの領域だね(^^;)<ばき

そんな中、無線通信はアナログでオールドテクノロジーの象徴、アナクロの極みとなり、一時期のバブルのスキーブームの頃に発生したにわか大量開局以降、アマチュア無線の話を聞く事はほとんどなくなっていた。

そして今、新型コロナウィルスのパンデミックで自宅待機を求められ、出勤せず在宅勤務で、人とのコミュニケーションがあまりとれない状態になった。休日ともなると、丸一日誰とも話をしてない、という事もある。先日ラジオのニュースで、NYで電話アンケートを実施したら、通常だと電話アンケートは1割くらいしか回答してくれないのに、会話に飢えた市民が長々と話しをしてくれている、という話が流れていた。会話は(音声に限らず)人と人とのコミュニケーションの原点、人が人である象徴でもあるから、それが断たれることは大変だと思う。

その時に電撃的に思い出した。ああ全く見ず知らず(会話してるうちに声だけ知っている知人になるけど)の人との会話が出来るアマチュア無線ってワクワクで面白かったな、と。

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学生当時の財力では限界のあったアマチュア無線も、サラリーマン末期の今をもってすれば、屋根の上に高効率のアンテナを上げて、いい無線機をそろえることも難しくない(バイク1台増やすより安い!)。それに昔使っていた古い無線機もまだ何台かある(今はバイクの排ガス規制のような、電波のスプリアス規制があるから古い無線機はそのまま使えないんだろうけど)

試しに古い(とはいえ自分が持っている無線機では最新の)430MHzのハンディ無線機を引っ張り出してきて、バンドのメインチャンネルをワッチしていると、たまにご近所からかな?、59で入感するCQコールがある。そっか、まだやってる人は アクティブに空に出てるんだね(^^)

来るリタイヤ老後生活の趣味の一環と、会話するコミュニケーションの手段の確保を兼ねて、アマチュア無線を趣味として再開するかな~。
昔使っていたコールサインがまだ使えるようなら、考えてみようかな(^^;)?

Musen2020

ネットワーク上でのテキストコミュニケーションも楽しいんだけど、直接しゃべるコミュニケーションも大好きなので、だからオフラインミーティングとか、バイクが集まる場所に出向いて多くの人とバイク談義するも大好き。でも直接対面するコミュニケーションが感染リスクを広げるなら、無線通信はアフターCOVID19の時代と、独居老人生活が求めるものに広くマッチする気がするんだよね、ハロ~CQCQ(^◇^)♪

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2019.07.31

やっぱりカメに弱い

自宅に戻ったら、週末はバイクに乗り放題♪、な状態となり雨が降ったら2台ある車に乗り放題♪、な状態なので、よく買物に出かける(買うかどうかはそのときの財布と相談なので眺めて楽しむ、と言うほうが正しいかもしれない)

安売りスーパー、ホームセンター、百均、各種中古屋等々、お買い得品や珍品がありそうなところを毎週パトロールするかのように乗り物の稼働率を上げながら探索している。

そんななか、普段は行かない場所にある、マイナーな百均の店があって、以前はそこにも行っていた事を思い出したので数年ぶりに行ってみた。そしたら、こんなモノに出会ってしまった。

Kamesan201901

す、す、す、素通り出来ない・・・瞳が自分にサルベージしてくれ、と訴えかけてるじゃないか(-_-;)

・・・ええ、買いましたよ、そりゃもう当然のように(苦笑)

Kamesan201902

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ボールチェーンで吊るされる、学生の通勤カバンとかにぶら下げるものなのかな?、なかなかかわいい(^^)♪

Kamesan201903

でも、この子はちょっと手を加えることを前提に購入したのだった。さあ、これから改造手術を始めようか、フォッフォッフォッフォ

Kamesan201904

 カメ:「やっ!、やめろ!、やめるんだ、ショッ〇ー(T◇T)!」

・・・と、本郷猛のように叫んだかどうかはわからないが、無事改造成功(オッサンの手芸なので縫い目は汚いのでお見せ出来ませんあしからず)。

Kamesan201905

この改造で、両手両足に強力なネオジウムマグネットを仕込んだので、このように金属面にぺったり張り付くことが可能になったよ(^^)

この子はバイクに乗るときにタンクにへばりつかせて一緒に連れてゆく用。この画像にある大きい子はそういう用途で生まれた子で、甲羅にチャックがあって小銭を入れるなどの小物入れになるけど、今回の子はあくまでバイク運転中の癒しキャラとして一緒についてきてもらう(^^)

アラフィフ中年男が何をやってるんだ!、というお叱りの声も重々承知だけど、かわいいモノや好きなモノは、いくつになってもカワイイし好きなんだ。…いいから放っておいてくれ(苦笑)

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